Amar *32 ページ33
「……あれ、Aだー」
背中におぶっていた凪が、やっほ〜と間延びした声で手を振り出した。
彼の視線を追ってみれば、ゼリー飲料をくわえながら大量のドリンクを作っているAがいた。
凪の声に顔をあげた彼女は、笑ってこちらに手を振り返してくれた。
『早いね、御影くんに凪くん』
「凪が食べるのおせーの。噛むのめんどくさいとか言ってなかなか進まねーから、早めに来ないと時間やばくてさ」
『ふはっ、なんじゃそりゃ。離乳食用意しといてもらおうか？絵心さんに頼んで』
「えーやだまずそう」
「ははっ！凪くらいしか食べるヤツいないから却下されそうだな」
「俺も食べないし」
不貞腐れたように口をバッテンにした凪の視線は、彼女の持っているゼリー飲料に向けられる。
「……いいな、それ」
『え？ああ、ゼリー？』
「ん」
『開けてないのあるけど、いる？』
ぱっと顔を輝かせた凪は、ぶんぶんと首を縦に振った。
尻尾が見えるのは決して気のせいじゃないだろう。
「え、もしかして朝ご飯
『え？うん』
仕事しながらだとゆっくり食べられないし。
当然のようにそう言った彼女に、凪と玲王の表情がピシリと強ばった。
「……待て、ちょっと待て。いつもそうなのか？」
『ここ来てからはね。前はちゃんと食べてたよ』
「ダメ、Aはちゃんと食べなきゃ」
『いやいやいや凪くんには言われたくな、ひゃあ！？』
苦言を呈そうとすれば、いつの間に玲王の背から降りていたんだろう、凪にひょいっと抱えあげられた。
ふわっと体が浮き、慌てて彼の首にしがみつけば「……わあ」と何とも間の抜けた声が聞こえた。
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しょうこ - 初めは凛君推しだったんですけど、作者様のおかげで糸師兄弟（特に冴君）がだいすきになりました！(≧▽≦)更新すごく楽しみににしてます！💘 (1月2日 19時) (
レス) @page49 id: 30a41155d7 (このIDを非表示/違反報告)
etoile(プロフ) - LEさん» わ、ありがとうございます…！地道に書いていきますので、良かったらまた覗きに来てやってくださいませ( *´艸`) (5月25日 14時) (レス) @page46 id: d6edebd72c (このIDを非表示/違反報告)
LE(プロフ) - 一気読みしました！めっちゃ好きですー！更新楽しみにしてます✧ (5月24日 0時) (レス) id: 26edab818d (このIDを非表示/違反報告)
etoile(プロフ) - 志希さん» 嬉しすぎるメセありがとうございます…！展開遅めの亀さんですが、良かったら今後ともお付き合いくださいませ( *´艸`) (5月22日 11時) (レス) id: 09c9e92c1d (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - もう大好きすぎて何回読み返したか分からないくらいの最高の作品をありがとうございます(⚲□⚲) (5月21日 21時) (レス) @page41 id: 42c973c817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：etoile | 作成日時：2023年5月4日 23時
