Amar *16 ページ17
「Aちゃんって言ったっけ？名前」
「
「英語分かる？」
「
「まっ、俺英語喋れないんだけどね♪」
にゃはっと笑った蜂楽に、彼女含め全員がずっこけた。
「今の流れはなんだったんだよ」
「喋れる空気出してたろ」
「えー、英語むつかしーじゃん！え、逆にみんな喋れんの？」
スッ…と全員が視線を逸らした。
ほれ見ろ糸師冴。
英語もまともにやってないのが普通なんですよ、今どきの高校生は。
世界視野に入れてるならスペイン語はマストとか言ったのだーれだ。
「あ、あのさ、五十嵐の手当しに来てくれたんだよな？」
邪魔しちゃ悪いだろ、みんな。なんて気を使ってくれたのは、最後の最後で吉良に向かってボールを蹴った潔だった。
「えっ、あっ、俺の！？の前に連絡先聞いてもっ…スマホねぇんだああ！！」
「元気じゃん」
「元気だな」
「手当要らなくね？」
上から蜂楽、國神、千切の反応である。
Aはふはっと吹き出すと、救急箱から湿布と包帯を取り出した。
「Sit,please」
「シット！はい！」
「……犬か？」
「次“お手”って言ってみようよ」
「それAさんが気まずくなるやつじゃん」
潔、正解。
五十嵐の左足に手を伸ばした彼女は、軽くくるぶし辺りに触れた。
(……うん、骨まではいってなさそう)
あまり酷くなくてよかったと胸を撫で下ろしながら、ぺたんと湿布を貼って手早く包帯を巻きつけた。
「That's all」
「えっ、はっや…」
「めちゃくちゃ手際いいな…」
「さすが本場スペインのマネージャー…」
マネージャーとしては当然のことでも、やっぱり褒めて貰えると嬉しくなる。
所詮単純な生き物なんだ、人間なんて。
感謝の意を込めて笑みを向け、潔の元へと歩み寄った。
「……え？Aさん？」
「Hum…」
彼が思いきりボールを受けたのは腹部。
そこの具合を見るためにはボディスーツを脱いでもらわなければならないが、いきなりここで「
痴女認定されるのだけは避けたい。
……やめだ、考えすぎはよくない。
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しょうこ - 初めは凛君推しだったんですけど、作者様のおかげで糸師兄弟（特に冴君）がだいすきになりました！(≧▽≦)更新すごく楽しみににしてます！💘 (1月2日 19時) (
レス) @page49 id: 30a41155d7 (このIDを非表示/違反報告)
etoile(プロフ) - LEさん» わ、ありがとうございます…！地道に書いていきますので、良かったらまた覗きに来てやってくださいませ( *´艸`) (5月25日 14時) (レス) @page46 id: d6edebd72c (このIDを非表示/違反報告)
LE(プロフ) - 一気読みしました！めっちゃ好きですー！更新楽しみにしてます✧ (5月24日 0時) (レス) id: 26edab818d (このIDを非表示/違反報告)
etoile(プロフ) - 志希さん» 嬉しすぎるメセありがとうございます…！展開遅めの亀さんですが、良かったら今後ともお付き合いくださいませ( *´艸`) (5月22日 11時) (レス) id: 09c9e92c1d (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - もう大好きすぎて何回読み返したか分からないくらいの最高の作品をありがとうございます(⚲□⚲) (5月21日 21時) (レス) @page41 id: 42c973c817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：etoile | 作成日時：2023年5月4日 23時
