4度目の人生､光と影の話｡【暗殺教室】【男主】

最期の時まで ページ15

タコ「イリーナ先生､参加しなくていいんですか??ビッチ先生は賞金獲得のチャンスなのに……」

ビ「私はもう充分もらった｡ガキ共からも…あんたからも､沢山の絆と経験を」


そう言って膝を着くビッチ先生の眼差しはどこまでも優しいものだった｡

この暗殺はあんたとガキ共の絆だわ｡

ビッチ先生の言葉は最初の"暗殺だけに集中させてよ!!"という言葉を吐いていた人間と同じとは思わせなかった｡

殺せんせーの変態が勝った瞬間やったな…←

感謝の言葉は烏間先生へ｡


タコ「貴方こそが生徒達をこんなに成長させてくれた｡これからも…彼等の存在に乗ってあげて下さい」

烏間「…ああ｡おまえには散々苦労させられたが、この1年は一生忘れる事はない」


ビッチ先生と同じくしゃがむ烏間先生の言葉は謙遜なんか無くて､でも嫌味ったらしくは無かった｡

烏間先生に俺達…というか関わる人間全員が掛けた迷惑と疲れを散々苦労させられたで済ませていいものか分からないが｡

まぁこれからも政府とズブズブ栗花落家がご迷惑お掛けしますぅ()


烏間「さよならだ｡…殺せんせー」

タコ「…ええ｡

…では皆さん､出欠を取ります」


嬉しそうな顔をする先生が本題を切り出し､糸が張り詰めるような緊張が再び走る｡

緊張のあまり誰もが無言になる時間が過ぎて､息遣いでさえも聞こえてしまうかのような気まずい静寂が流れる｡

殺せんせーが口を開いてその時は来…


タコ「ま､まさか早退した人いませんよね??このタイミングで返事無かったら先生自 殺しますからね」

「｢｢早よ呼べ!!｣｣」


早よ呼ばんかい!!

殺せんせーの弱点39｡
肝心な時に段取りが悪い｡

この「いよいよ」と言っている今この時にまで殺せんせーの弱点が露呈して総ツッコミが飛ぶなんて誰が思っただろうか｡

だがお陰でフゥ､と全員の緊張が解れた｡


タコ「……ではカルマ君」

業「………はい」


E-1 赤羽業｡

彼を1番始めに､各々が自分自身の想いを胸に殺せんせーから最期の出席確認を受ける｡

絆と共に→←そして押さえる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す