７６話 ページ30
Aside
右手に電卓、左手にシャーペンという、この世に生まれてきてから私は器用になったもので、両方の手で作業ができる。
所謂あれだ、両利きだ。
私は普通中学生にやらせるものかと、普通はもっとえらい人がやるものじゃないかと思いながらも、作業を進めていった。
時間はあっというまに過ぎていき、気が付けば日は回っており、ランボの戦いが終わったと見える。
ランボはきっと生きている。
大丈夫、ツナがいるんだもの。
私はあと2〜3枚で終わる資料を見てニヤケながら、うんと伸びをして、机に向かった。
いや、向かおうとした。
コンコンっという音が窓から聞こえ、凡そ誰が叩いたのかなんて分かるが、カーテンを開き、窓を開ける。
「チャオっす、愛媛。お疲れだな。」
「やっぱり、リボーンか。どうだった？試合。」
負けちまったぞ。そうサラリと言って、私の座っていた椅子に腰を下ろすリボーン。
てか外大雨だよね、なんで濡れてないの。
あ、レオンか、レオンがカッパ代わりになったのか。
とりま私は人の心はあるので、タオルを渡し、コーヒーを出す。
「ランボ君は無事？」
「…わかんねぇ。けど、大丈夫だろう。」
「ほっ、よかった。」
「だが、９代目が心配だ…。」
「…９代目？」
リボーンは静かに私が入れたコーヒーを口に含み、私を見た。
「愛媛…拉致られた時、そういう話は聞いてなかったか」
「うん、そういう話は聞いてない。ただ、楽しくバカ騒ぎしてきました。」
「そうか…。…俺は正直言うとお前はスパイなんじゃないかと疑っている。」
「まっさかぁ。」
「ま、お前がそんなことしない性格だとはわかっている。一応、な。心の隅に置いといてくれ。」
「う、うん。」
リボーンはくいッとコーヒーを飲み干し、ご馳走になったぞっと言ってレオンのカッパを着て外へ出ようとした。
と、その前に、リボーンはもう一度私の方を振り返り口を開いた。
「明日は嵐の戦いだが、愛媛は来るのか？」
「雲雀さん次第かな、仕事がなかったら行く。」
「そうか、わかった。じゃあな」
「ん、気をつけて。」
ぴょんっと２階の窓から飛び降りて、テクテクと歩いて帰るリボーンは、流石アルコバレーノだと思う。
２階だからね、相手身体赤ちゃんだよ。
やばいよね。
そんな馬鹿なことを考えなから、私は朝まで仕上げなければいけない資料を黙々とし続けた。
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ロシナンテ。(プロフ) - もう続きませんか…？ (2023年2月18日 20時) (
レス) @page37 id: 7c91679d8c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ぱふぇ - なんだかんだ言って原作に巻き込まれているのを見るの楽しいです！更新頑張ってください！ (2018年6月12日 13時) (レス) id: d968ce28b5 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - フェイタン天使さん» 仲良くしていっちゃいたいと思います！笑 頑張ります、ありがとうございます！ (2018年2月16日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - どっちのファミリーもホントに好きで、主人公と今後とも仲良くして欲しいです。更新待ってます！ (2017年12月19日 22時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - マーモンかわいいいいいいいいいいいいいいさん» ganbarimasu！！！ (2017年10月11日 10時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2017年6月18日 16時
