新野先生の娘は元軍医さん!？【玖】 (ページ41)

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逢引き③ ページ41

(夢主side)

『川でそんな話をしましたね。』

土井「そうだねぇ。私たちにとっては、思い入れがあるよね。」

『うふふｗ』

土井「あ、桔梗の花だ。」

『ほんとだ…』

川辺に紫色の桔梗の花が咲き乱れている…
綺麗だなぁ～

土井「桔梗…そろそろ、夏が終わりに近づいてきたね。」

『そうですね。』

土井「きちかうの涼しき花に集まりて水のごとくに照る日は燃えぬ…」

(※「きちかう」＝昔の桔梗の呼び名)

『半助さん…詩を詠むんですね…初めて知りました…』

土井「意外？」

『はい…』

土井「まあ、生まれは豪族みたいなもんだからｗそれでも私のは駄作だよｗ」

『そんなことないです！！素敵な…響きでした』

土井「ありがとうｗそういえばさ、Aって植物に詳しいよね？」

『はい!』

土井「花言葉は知ってる？」

『うーん、知っている物は知っています。でもそんなにたくさんは知りませんね…』

土井「桔梗の花言葉は？」

『知りません…半助さんはご存じなんですか？』

土井「あのね…桔梗はね…」

半助さんは、桔梗を一つ摘んだ。

土井「桔梗の花言葉はね」

『？？』

そして、桔梗を私の頭に添える。

土井「色によって意味が違う。このようにね…青や紫の桔梗には…」

土井「永遠の愛。」

『！！』

え、永遠の！？

土井「その…Aは可愛いから…」

『か、かわっ！？』

土井「実を言いますと…私はAを誰かに捕られてしまうのが…怖いんです。」

『！？』

怖いだって！？

『私！！あなたにしか着いて行きません！！』

土井「いやいや！！疑ってるって意味じゃないんだ！！その…捕られるんじゃないかというより…ちょっかいを出されるのが嫌というか…」

土井「私の完全な独占欲です…///]

『それは…私も同じです』

土井「…ホントに？」

『はい…今朝、そう思いました。半助さん…みんなに優しくて…スラッとして顔立ちもかっこいいから///』

土井「///」

『…』

土井「あのね、休暇中に言おうか迷っていたんだけど…」

『言う？』

土井「今決めたんだ！桔梗の花を見て！伝えるって！！」

『？？』

何だろう？

土井「まだ出会ってそんなに経っていないけど、Aのことを愛しています。」

『！！』

土井「Aには今、二つの目標がある。六年生を、戦の世を生き抜く忍者にすること。そして、忍術学園を一新すること。」

『コクッ』

土井「その目標が叶ったら…」