新野先生の娘は元軍医さん!？【玖】 (ページ19)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:8,094 hit

ドクタケ城の動き③ ページ19

(夢主side)

とはいえ…緊張する…
だって好きな人と二人きりで1つ屋根の下なんだもん。

土井「お風呂気持ち良かったぁ〜!!」

『…』

土井「やっぱり診療所だった名残があるね!!広いし、診察用の寝台もあるし、薬棚も!!」

『…』

やっぱり敵…来るのだろうか…
もし強い忍者を雇っているとしたら…
アサギリのときみたいに…

土井「大丈夫だよ。」

私がこうして不安だったり、辛いとき、寂しいときは
こうして抱きしめてくれる。
それでも今夜は不安で…

私はギュッと抱きついた。

土井「Aお手製の石鹸の香りがするね。」

『半助さんもおんなじ香りがする…』

土井「普段って夜は何してるの?」

『普段ですか?そうですね…学園の計画書作ったり、好きな本を読んだり、武器の手入れをしたり、父とお話をしたり、おやつ食べちゃったり…結構な夜更かしをしてますね…』

土井「クスッｗ」

頭撫でてくれた…

土井「好きなことしてるんだね!!」

『そうですね。割りと気分で好きなことしかしていないですね…』

『そういえば…半助さんの髪…』

土井「なんかAのシャンプーとトリートメント使ったらサラサラになってねｗ」

『こうして見ると…やっぱり髪長いですね…』

髪は女の命…でも私は無残に切っちゃったから、
女童にしか見えないだろうな…

土井「そのままでいいんだよAは」

『え?』

土井「前のAも、今のAも大好きだから。」

『!!』

土井「髪が伸びたら、君の好きな簪を贈るよ!!」

『!!』

半助さんは、私の額に口づけを落した。

『えへへ////』

土井「さて!ちょっと早いけど、明かり消すか!!私は隣の部屋で寝るから、なにか怖いことがあったら起こしてね。」

『はい。ありがとうございます。おやすみなさい。』

土井「おやすみ。」

不安は払拭されて安堵を感じた。
すごいなぁ半助さんの人を包み込む才能は…

こうして、私は布団に入って目を閉じた。

しかし、日付が変わった後の丑の刻…事態は急展開を迎えた。