新野先生の娘は元軍医さん!？【玖】 (ページ17)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:8,099 hit

ドクタケ城の動き① ページ17

(夢主side)

土井「え…！？アサギリ忍者ではないかと疑われた…！？」

3人でうどん屋さんへ行き、事の経緯を半助さんに説明する。

『最初の二人は風鬼と雨鬼です。ですが…』

九連「今言った３人目の男は知らないやつらしい。」
土井「なるほど…その男の特徴は、分かるかい？」

『ええっと…サングラスをかけて…髪は黒髪…下の方で結わえていました…』

『話しぶりは友好的にも感じましたが、感情がいまいち読めず…あと気になることが…』

土井「なんだい？」

『服装が派手でした…』

九連「ああ。派手だったな。」
土井「どんな風に派手だった?」

『水色の布地に…よく分からない桃色の模様…袴は紫で横にしま模様が入っていて…』

土井「忍者が派手な服装って…」
九連「目立つ格好でよく忍者が務まるよな。」

『それだけではないんです…その方の気配に…すぐに気づくことができなかったのです…』

２人「「！？」」

『私としたことが…気づくのが遅れたことで…私が忍者であることがこのように…』

ほぼバレてしまったのだ。

九連「お前が気が付かないとは…相当の相手だな…ドクタケにそんな忍者がいたとは…」

『まあ…殺気がなかったからっていう…場合もありますが…』

私…浮かれて感覚が鈍っているのかな…

土井「とにかくだ…一人で家にいるのは危険だ…」

『ですが…父上はまだお帰りになるには…まだ日がしばらくかかりますし…』

正直、左腕の不自由を考えたら…不安…

九連「だったら土井が一緒にいればいいだろ。」
土井「へ?」

九連「お前、男だろ?Aの。だったら、Aをお前の家で保護すればいいだろ?」

『半助さんのお家で!?』
土井「!!」

九連「それかAの家でもいいだろ。その怪しいやつがまた来たとき、お前がいれば捕らえることができるだろう?」

土井「そうだな…」

『それはいけません半助さん、きり丸がいるではないですか。』

九連「きり丸…？」

『身寄りのない教え子を、家族同然に大切な生徒を、この方は守らなくてはならないの。ご配慮ありがとう九連。私は一人で…』

土井「いいや、九連の言う通りにしよう。」
『半助さん!?』
土井「九連、お前も協力してくれるか。」
２人「!!」

一瞬ゾクッとした。半助さんがこんな顔するなんて…

土井「正体を確かめる必要があるとは思わないか九連?」
九連「ああ。」

土井「きり丸には私から説明する。頼めるか九連?」

九連「もちろんだ。Aにとっても大切な子どもなのだろう？その子どもが賛成するなら喜んで。」