新野先生の娘は元軍医さん!？【捌】 (ページ9)

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半助さんのおうち③ ページ9

(夢主side)

家事は好きだ。物を綺麗にするという行動をするだけで、自分の心も浄化される気分になる。

『ふんふふ～ん♪』
利吉「ご機嫌ですね姉さんｗ」
きり「ねえ…さん？？」

利吉もつい、リラックスしているのか気を抜いてしまっているようだ。

『忍術学園では、「山田先生」、「利吉くん」、「山田先生の奥様」とお呼びしているから、きり丸は知らないわよねｗ』

利吉「アハハ…つい呼んでしまった…」
きり「？？」

『きり丸。実は私ね、９歳のときに、新野先生だけじゃない、山田先生や奥様、利吉くんにも助けてもらったの。』

利吉「A先生はね、私が幼い頃、遊び相手になってくれた…まあ…私にとっては『お姉さん』の様な存在なんだよ。」

『先生方や、忍たまのみんなの前では、「先生」、や君付けで呼んでいるんだけど』
『プライベートでは、山田先生を「叔父上」、奥様を「おば様」、そして「利吉」とお呼びしているのよ。』

きり「へえ！！そうだったんすか！！じゃあ、山田先生ご一家とA先生たちって家族みたいですね！！」

利吉「もしかしたら、きり丸は近いうちに、私の甥っ子になるのかな。」
利吉「きり丸は、どう思うかい？」

きり「甥っ子ってなんすか？」
利吉「自分の、姉弟の、子どもが『甥っ子』だよ。」

きり「うーん…」
『利吉、きり丸には、まだ難しいわよ。』

土井先生。きり丸にとって、土井先生は家族のような存在。けれど彼は同時に、きり丸の担任の先生なのだ。難しいわよね…

きり「土井先生と利吉さん、山田先生は、どういう関係なんすか？」
利吉「私と土井先生か…私は…」

『利吉は、半助さんのことを「お兄ちゃん」と、思っているのよね？』
利吉「はい。けれど、土井先生とはそういうお話をしたことがないので…どうなんでしょう。」

きり「難しいっすね家族って。」

『そうよ。血がつながっていても、いなくても、一言で「こんな関係です！！こんな家族です！！」って言えないのが家族なのよ。』

きり「でも俺、A先生がおうちに来てくれたら、すっごく嬉しいし…あと利吉さんの甥っ子？になれたら…もっと嬉しいです///」

『可愛い～！！』
利吉「嬉しいこと言ってくれるね！！きり丸！！」

きり「えっへへ///」

きり丸は、私から見ても今は生徒。だけどいつか、それ以上の信頼関係ができるといいな…
こうしてそばにいるときは、この子の気持ちに寄り添っていきたい。

利吉「にしても、洗濯物多いなｗ」