新野先生の娘は元軍医さん!？【捌】 (ページ4)

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実家の修補① ページ4

(夢主side)

新野「それはそうと…九連くんから音沙汰はあったかい？」
『それが…全く…』

私の意識が無かった間に、医務室へ来てくれたらしい九連。
叔父上のお話だと、九連は今、タソガレドキ城にいるらしい。
療養中、文を書いてタソガレドキ城へ鷹幸を飛ばしたが、返信は来ない。

新野「彼も、心の整理をしているのかもね。」
『そうですね…』

アサギリに忠誠心がないとしても、同胞の忍者たちがいたのだ…
彼は今、どんな心境でいるのかな…

新野「待とう。彼の心の整理ができるまで。」
『彼にとって大切なことですからね…』

新野「休暇中の予定は、決めたかい？」
『まずは家の修補ですかねｗ』
新野「そうだねｗ一年近く家を空けてしまったからねｗ」

『私が言えるセリフではないのですがｗ一年とはまた…すごいですね…』
新野「学園長先生の突然の思い付きで、ここ一年、急な実習、急な遠征、急なイベント…まあ怪我人が多かったからね汗」

『では…(ゾワッ…)』
新野「うん。ちょっとまずいかもｗ」

「空家にして1年以上住まないと建物がダメになる」と言われているが、それは本当のことだ。
雨戸や窓を開けて、換気をしたり、直射日光を入れなければ、湿気やカビ、ダニで室内がかなり痛むし、何より不潔な環境になってしまう。

『私の本たち…大丈夫かなぁ…』
新野「虫食いに遭っているかもね(汗)」
『いやぁぁぁ(泣)というか…これ今日一日で終わらせるのは…』
新野「ちょっと無理だねｗ」
『宿に泊まります？』
新野「そうしようかねぇ…」

？？「その心配はご無用ですよ。」
新野「その声！」
『りっく…利吉！！』

利吉「姉さん、洋一叔父上、お疲れ様です！」
『利吉もお仕事大変そうねｗお疲れ様！』
利吉「ありがとうございます。今日は、助っ人に来ましたよ！」
新野「助っ人？」

利吉「姉さん一人では、おうちの修繕が大変でしょう？大きな仕事が片付いたので、お手伝いしますよ！泊まる場所も心配ないですよ！」

『泊まる場所？』
利吉「もしかして…父上から何もお聞きになっていないのですか…？」
新野「伝蔵さん？いいや？今朝はお忙しいみたいだったから、学園を立つときの挨拶しかしていないよ。」

利吉「もう！！お知らせしておいたのに！！」
『お知らせ？』
利吉「私、2か月前に借家を借りたんですよ。」
新野「おおー！！ついにですか！！」
『すごいわね利吉！！』