新野先生の娘は元軍医さん!？【捌】 (ページ18)

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蒲の花① ページ18

(夢主side)

新野「やはり実習用の制服、作った方がいいと思うんだけど、どうかな。」

『そうですね。縫合や解剖術なんかの実習では、汚れていない服を着てもらった方がいいですからね。』

新野「忍たまの制服のままだとねぇ…」

『落とし穴に落ちて、土だらけになる人がいますからねｗ』

新野「教室はどうかね…」

『空き教室があるので、始めはそこを使うので大丈夫でしょう。おいおい校舎を増設していけば良いと思います。』

新野「そういえば…予算の話を学園長先生から聞いていなかったね…忍術学園にそこまでの…」

『財源は問題ありません。あります。実は…カクカクシカジカ…』

？「ごめんください～！」

父上と一新計画について思案をしていると…

『伊作！留三郎！長次！』

新野「いらっしゃい３人とも！」

「「「こんにちは!」」」

『夏休みの勉強会ね!どうぞ入って!』

「「「お邪魔します!」」」

六年生の3人がやってきた。

『珍しい組み合わせね。』

長次「小平太は、文次郎と一緒に森で鍛錬をしています。」

伊作「仙蔵は土井先生のところで火薬を教わりに行きました。」

留三「土井先生のおうち…また爆発…しなければいいのですが…」

新野「は組のお約束だねｗ」

『土井先生のおうち…吹っ飛んだことでも…？』

新野「今までいろいろあったらしいからねｗ」

一体…これまで何が起きていたのだろうか…

『ま、まあいいわ。始めましょう。』

「「「よろしくお願いします!」」」

『伊作、139ページを開いて。今日はこのページにある、消毒用酒精(アルコール)の抽出方法を覚えましょう。』

『留三郎は鉄三節棍と体術。』

留三「はい!」

『長次は今日何がしたい？』

長次「兵法書をお借りしてもいいですか。」

『いいわよ。遠慮はいらないわ。読みたい書物を思う存分読みなさい。』

あらかじめ、みんな勉強プランを考えて来ていたのかもしれないな。

伊作「なるほど…大豆を蒸留させても酒精を抽出できるのか…」

長次「孫子は言う。およそ火攻めには五種類ある。第一に…」

外では空を切る音が鳴り始めた。

伊作「あちちちっ！！」
『伊作！』
伊作「アハハ…やけどしちゃいました」
『冷やして薬を塗りましょう。』

伊作の不運は、まだ生きているようだ。
冷やされた伊作の手に薬を塗ってやる。

伊作「あの、やけどに効く薬って…」
『ん？これ？これはね、ドクダミと浦黄(ホオウ)が入っているの。』
伊作「浦黄？」