新野先生の娘は元軍医さん!？【陸】 (ページ3)

今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:8,459 hit

忍者の噂② ページ3

(夢主side)

私は井戸の前でお洗濯中…

『はぁぁぁ…』

なぜため息をついているのか。それは…

野村「A先生。」
『あ、野村先生。こんにちは。』
野村「A先生がため息をなさるなんて、珍しいですね。」
『アハハ…』
野村「謎の忍者、月華の噂ですね。」
『はい…乱きりしんに知られるとすぐに学園中に知れ渡るとは…知りませんでした…』

そう。乱きりしんの手にかかるとすぐに噂となるのがお約束らしい。

野村「私も昨日は驚きました。あなたがトリプルフェイスの方だったとはね。」
『すみません。』
野村「むしろ、あなたに興味が湧きました。」
『え？』
野村「その…かっこいいな…と」

ん？距離が近いような？

『あ、ありがとうございます。』

野村「ところで、何を洗われて…！？」
『ああ。保健委員会のふんどし包帯です。』

そう。予算不足に瀕している我が保健委員会。
伊作が町で古ふんどしを安く購入し、包帯として使っているのだ。

野村「はぁ…嫁入り前の女性が大量のふんどしを洗濯だなんて(汗)」
『嫁入り前だなんてｗ私はもう年増ですよ？それに、これも校医補佐としての立派な仕事ですから！』

野村「年増なんかじゃないです。あなたはお美しいですし…独身でいるのはもったいないですよ。」
『！？』

野村先生に距離を詰められる。肩がくっついているのですが…
あと、お顔が近いです。
そういえば、大木先生は「野村のキザ野郎」とおっしゃっていたわね…

野村「A先生。私はあなたでも構いませんよ？」
『へ？』

ヒソヒソと耳元でそうおっしゃる野村先生。
話の流れから、おっしゃっていることは理解できるけれども。

大木「野村雄三おおおおお！！何をしとんじゃああああ！？」

そのとき、突如どこからか、大木先生が現れた。

野村「大木雅之助だと！？邪魔をするな！！」
大木「んだとキザ野郎！！」
野村「やーるーか！？」
『お二人とも！！生徒たちがいるのですから止めてください！！』
大木「A先生はどっちがいいですか！？」
『はいぃい！？』
野村「男として、私と雅之助のどっちがいいですか！？」

『お二人とも、先生として、らっきょう農家として、いつも頑張っておられると思いますよ！だから喧嘩はやめてください！！』
大木「そうだ！！次の休みに、うちのらっきょう畑を見に来ませんか？」
野村「大木のやつなんか放っておいて、私と町へ行きましょう！！」