ツンツンツンデレ ページ18
｢ふがた〜ん！｣
風雅｢うるさい｣
ただいま、愛しのふがたんと一緒にいます！！
可愛らしくて愛らしくて、抱きつこうとしても
片手で押しのけられるけどきっとそれも愛ゆえだよね！！
｢なぁなぁ、二人きりやね？｣
風雅｢きしょい｣
｢ぐへへ、今日も相変わらずかわええなぁ｣
風雅｢きしょ｣
｢あれ、髪の巻き方少し変えたん？それに前髪6mmくらい切ったよな？あぁほんまかわええ！！｣
風雅｢きっしょ｣
｢そんなところも好き！！！｣
風雅｢…｣
｢無視！！！｣
とまぁいつもこんな感じで、ソファに座っているふがたんの隣に(無理矢理)座り、楽しく(一方的に)お喋りしている。
ずっとスマホをいじっていて一切こっちには目を向けないけど、横顔綺麗！伏し目最高！！
｢なーなー、ふがたーん｣
風雅｢……｣
…反応無し。
こんなに近くにいるのに話せないなんてもどかし過ぎて辛いけれど、でもここでしつこく話しかけたら嫌われるので大人しくしておきます。
｢……お？｣
テーブルの上に置いていたスマホの画面に何やら表示されていた。
タップして見ればなんと、それは愛しの琉巧ちゃんからのメッセージ…！！
｢い…"今から会えへんかな"……ｯ？！｣
何？！こんな胸キュンLINE送ってくる琉巧ちゃんなに？！ほんまに最年少？！もはやこれ私の彼氏やないの？！？！
ええ会えます会えますいまから会いますｯｯ！！！！
｢はぁ…まじで私の周りに可愛ええ子しか居ないやんけ…｣
ヨダレが垂れそうになりながらも返信しようとすると
｢……？ふがたん？｣
風雅｢……｣
スマホを持つ私の手を、無言で握ってきたふがたん。
｢どうしたん？｣
そう問いかけても口を開かん彼に、
どうしたものかと顔を覗き込めば、
｢ﾌﾍﾞｯ｣
またもや片手で顔を押しのけられた。
…物凄く嫌われてない私？！
｢ふ、ふがたん…？ほんまにどないし｣
風雅｢行くん、｣
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作者名：透夏 | 作成日時：2020年5月31日 0時
