火薬系カップル【忍たま乱太郎】

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は組「ありがとうございましたー」

一通り説明も終了、しばらく活動の様子を見学したので、これでは組の見学は終わりだ。

A「はーい、こちらこそー。」

見た感じ、このクラスはあの子が学級委員長になりそうだなー。
そう思って、ぞろぞろと部屋を出ていく1年生の中の1人を呼び止める。


庄左ヱ門「はい、なんでしょう？」

A「黒木庄左ヱ門、だっけか。待ってるね。期待してるよ。」

庄左ヱ門「……は、はい！」



1年生が出ていって、部屋には私たち3人だけになった。さっきまでの喧騒が嘘のように静かだ。

勘右衛門「……扶桑先輩、なんであの子が学級委員長になると思ったんですか？」

私はあの子のリーダーとしての素質が見える場面には遭遇していないはずなのに、とでも言いたいのだろうか。

A「だって部屋に入る時最初にノックして声掛けたのって、あの子でしょ？あんな個性の塊みたいなクラスでなら、あの子しかいないかなーって思って。」

私はずっと見ていたし、聞いていた。勘右衛門に扉を開けてもらうまで、気配を消して。

勘右衛門「えっ、いたんですか！じゃあ……」

そう言って勘右衛門が三郎の方へ視線を向ける。



A「……三郎、誰が誰とイチャラブしてるって？」

三郎「うっ……」

三郎があからさまに目線を逸らす。
今更何を言っても無駄だ。全部聞いていたのだから。部屋に入ろうかなーって思ったら、そんなこと言ってるんだから！けしからん！

A「あーあ、折角私が1年生の分と、君たちの分までお茶入れてるっていうのに、残念だなぁ……」

三郎「すみませんって……」




A「てことで、君たちの分のお饅頭は私が頂きまーす！」

やった、お饅頭3個ゲット〜

勘右衛門「え、私のもですか！？」

A「はい、次はい組が見学だから、2人でお茶入れてきてくださーい。」


2人「はーい……」





というわけで、委員会見学は無事に終わりましたとさ。ちゃんちゃん。

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