＿/ymoi ページ9
『私は大丈夫だけど…。そんなにこっち見て、どうしたの？』
「いや、先輩はこの現状に何も思ってないのかなぁって」
今の現状？ 先程通路が塞がれて出るのが大変そうだなぁと思ったのと、私は壁に手をついてるだけ…………、
だけ？
彼は壁に寄り掛かり、私はその彼を挟むように両手を壁に付けている。
…これは、世間的に言う「壁ドン」とか言うやつなのでは？
それを自覚すると、顔に熱が集まって行く気がして。
『あ、や、』
「ふ、かーわいいですね、A先輩」
『え、え…？』
不意に私の片手首を掴んだと思ったら、視界が半回転する。
背中に伝わる壁の感覚、上から私の事を見る夢追くん。……体勢が、逆転している。
『夢追くん、』
「先輩、前に僕に向かって好き、って言いましたよね。あれ、本当に景色が好きって理由ですか？」
『え…』
「ね、教えて。…先輩の、本当の気持ち」
じ、っと赤い瞳に見つめられる。目が離せなくて、きっと私の顔は真っ赤なのだろう、と。
『…ちが、う、よ、私…、夢追くんの事、好きって…』
「…ですよね。動揺の仕方がいつもと違いましたし。…ね、僕も好きって言ったら？」
『え』
再度驚いたように彼を見ると、ぐっと顔の距離が近付く。
思わず目を閉じてしまう。
ずっと瞑っていても、特に何も来ない。目を開けようとした時に、
「…キスされると、思いました？」
『っ……！』
耳元でそう囁かれる。いつもより吐息が多くて、耳に息がかかって肩が跳ねる。
「A先輩、もしかして耳弱いですか？」
『ち、ちが、』
「…へぇ」
その言葉と共にふぅ、と私の耳に息をかけてくる。何回も、私の反応を楽しむように。
その度に肩が跳ねて、いつもより身体中が熱い気がして。
息を吹きかけるだけじゃ飽きたのか、耳を甘噛みされる感覚があって。
声が出てしまいそうで、掴まれていない手で思わず口を塞ぐ。
「先輩、やっぱ耳弱いですね。…口、抑えないでくださいよ、夢追は先輩の可愛い声、聞きたいんですけど」
口を抑えていたから何も言えなくて、それをいい事に口を抑えている手の甲にキスを落とす。
キスをする位置はどんどん指の方にズレていく。
指先に辿り着いたと思ったら、そこまでも甘噛みをしてきて。思わず口から手が離れると、彼のもう片方の手で手首を捕まれて。
甘噛みはまだ続けていて、変な声が出そうになって。
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もみじ(プロフ) - 助かる！！！！！ありがとうございます！ (2021年7月9日 22時) (
レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - はい！お願いします (2021年6月29日 15時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - もみじさん» リクエストありがとうございます。確認なのですが、夢主(主人公に当たる子)も仲良くしているakさんに嫉妬をするknmcさん、という解釈でよろしいでしょうか？ (2021年6月29日 2時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - リクエスト失礼します！女の子と仲がいいak君に嫉妬しちゃうmcさんお願いします (2021年6月28日 18時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 悠さん» 分かりました、こちらで考えさせていただきますね。遅くなるかもしれません、申し訳ありません。リクエストありがとうございました。 (2021年6月26日 22時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年5月18日 9時
