＿/myzm ページ44
『いっ…たぁ………。黛くん、ごめんね…』
「…うん、びっくりした」
目を思わず瞑ってしまったが、どうやら上手く体勢は取れていたようで。
でもその体勢が良くない、私がまるでまゆくんを押し倒しているみたいで。
ぶわ、と顔が赤くなる。
どうしていいか分からなくて暫く動きが止まる。どこか上の空でまゆくんの目は綺麗だなぁ、とか。
「…………ねぇ」
『あっ、はい』
「…退かないの？」
『あ、ごめんね黛くん』
その言葉でふと意識が現実に戻されて、慌てて彼の上から退いて横に座る。
彼はゆっくりと上半身を持ち上げる。
『あ、背中とか頭とか、大丈夫…？ ごめんねほんとに、足元見とけば…』
少し近付いて言葉を紡げば、すっと頬に伸ばされた手に遮られる。
「…もう、まゆくんって呼んでくれないんだ？」 『え……』
「…いや。少し、壁あるのかな、って」
『あ、や、そんなことないよまゆくん』
無意識のうちに苗字で呼んでたみたいで、昔みたいにあだ名で呼ぶと静かに笑う。何回か見たことがある表情だけど、異様に心臓がうるさくなる。
「…Aもさ、綺麗になった、よね」
『えっあ、ありがとう、まゆくん…。……その、まゆくんも、かっこよくなったね…』
「…そう？」
いつものポーカーフェイスで、どういう感情なのか分からない。でも、少し柔らかい雰囲気がして、前にあった時より不思議な距離感な気がして。
「少しおてんばなのは変わらないけど」
『そ、それは…』
「…ま、そんな所も……＿＿…だけどね」
『え？ 今なんて言ったの…？』
「秘密」
そう言うと立ち上がる彼。
よく使っているであろう椅子に座って。
「ほら、近くにおいで。写真とか色々あるよ、見るでしょ」
『……！ うん、見る』
自分も立ち上がって彼の方に行く。
言葉は聞こえなかったけど、彼の耳が真っ赤だったのは、少し自惚れていいことなのかもしれない。
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もみじ(プロフ) - 助かる！！！！！ありがとうございます！ (2021年7月9日 22時) (
レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - はい！お願いします (2021年6月29日 15時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - もみじさん» リクエストありがとうございます。確認なのですが、夢主(主人公に当たる子)も仲良くしているakさんに嫉妬をするknmcさん、という解釈でよろしいでしょうか？ (2021年6月29日 2時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - リクエスト失礼します！女の子と仲がいいak君に嫉妬しちゃうmcさんお願いします (2021年6月28日 18時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 悠さん» 分かりました、こちらで考えさせていただきますね。遅くなるかもしれません、申し訳ありません。リクエストありがとうございました。 (2021年6月26日 22時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年5月18日 9時
