初めまして？/gnzk ページ32
※学パロ
入学当初、とある教室のピアノが空いている事に気付いてから、毎日放課後そこでピアノを弾きつつ歌を歌うことを日課としていた。けれど、今日は知らない先輩が教室にたむろしていて。
仕方ないから勉強しようと図書室に来た。参考書も置いてあって、それを見ながらノートに書き取りをしよう。貸出は不可なので、図書室で終わらせなければならない。
キョロキョロと探していると、棚の上の方に目当ての本を見つけた。
……ギリギリ届くだろうか、近くに踏み台は無いので背伸びして手を伸ばしてみる。
『……と、届かない……』
努力虚しく、手は届かない。
どうしようと考えるけど、どうしようもないので再度挑戦してみる。
……ジャンプしたら届くかも。でも図書室で飛ぶのはどうなの…？ なんて思っていると、後ろからスっと手が伸びてくる。
サラ…と髪の音がして、ふわりといい匂いがする。
後ろを振り返ると、髪を長く伸ばした男子がいて。
「取りたかったの、この本？」
『あ、はい…。ありがとう、ございます』
……私はこの人を知っている。
同級生だけどクラスは違う。この前の文化祭で先輩と合わせて3人で歌とピアノを披露していた、弦月藤士郎さん。接点は全くないので、初めて会話をする。
…顔が良くて、いつの間にか女子の間でファンクラブが作られるくらいにはモテている。クラスメイトによると、男子だけどコスメに詳しくて、、美人さん。本人は謙遜しているけど頭も良くて、人当たりのいい人。
美人さん、と呼ばれているのがわかる気がする。儚げな雰囲気があって、少し緊張してしまう。
そんなことを考えていると、本を渡してくれて。
「突然で嫌だったらごめんね、危なかったからつい」
『いえ…、取れなかったので、助かりました』
「なら良かった。………ね、初対面1つだけど提案があって」
『……？ なんですか……？』
少し切り出しにくそうに言い出す彼。きょとん、と首を傾げると続きの言葉を口にして。
「多分、僕も君も選択科目一緒も先生も一緒かもしれなくて。僕もこの本使いたいんだけど…、一緒に読まない？」
『え………。…いいですけど…。私、書き取り遅くてご迷惑を…』
「いいの、僕から言い始めたことだから。じゃあ決まりね。…あ、僕いい席知ってるんだ、そこでやろう？」
『はい』
私がこくりと頷くと、ゆっくりとその席に歩き始める彼。どうやら私が後ろを着いていくと言うより、隣に並んで歩きたいらしい。
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もみじ(プロフ) - 助かる！！！！！ありがとうございます！ (2021年7月9日 22時) (
レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - はい！お願いします (2021年6月29日 15時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - もみじさん» リクエストありがとうございます。確認なのですが、夢主(主人公に当たる子)も仲良くしているakさんに嫉妬をするknmcさん、という解釈でよろしいでしょうか？ (2021年6月29日 2時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - リクエスト失礼します！女の子と仲がいいak君に嫉妬しちゃうmcさんお願いします (2021年6月28日 18時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 悠さん» 分かりました、こちらで考えさせていただきますね。遅くなるかもしれません、申し訳ありません。リクエストありがとうございました。 (2021年6月26日 22時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年5月18日 9時
