紅野(開久?) ページ6
紅野「ねぇねぇお姉さん、ちょっと時間ある?」
ほんの出来心が身を滅ぼす、そんなことばがあるが案外そうかもしれない。
千葉に遠征しにきたオレたちは開久から逃げつつ三橋と伊藤を探していた。そんな時ふと目に止まった灰色の制服を纏った女の子、セーラー服でないあたりここらの生徒ではないのかもしれない。
「あ?誰すかオニーサン、あたし今忙しいんで、」
じゃ、とあしらわれて女の子は背を向けて歩き出した。
紅野「逃がすわけねーじゃん、おねーさんどこ高なの?見た事ない制服だけど」
灰色のスカートの裾を引っ張ると綺麗な回し蹴りを噛まされたが間一髪で避ける。
「っんだテメェ、調子乗ってんじゃねぇよ。」
その顔は真っ赤で、不覚にもその表情に胸を高らせている自分がいる。
開久「あ!Aさんいました!!」
片桐「Aてめぇどこほっつき…」
開久「あ、あぁ!!あいつらです智司さん!!」
ゴロー「あっはー!!やべぇ!その女開久の生徒さんじゃーん!」
下っ端が灰色の上着を渡すとその女の子は袖を通した。その姿は確かに開久の生徒。
男子校じゃなかったっけ?
ゴロー「紅野ちゃ〜ん!」
紅野「…やべー!!」
ほかの3人と共に逃げるが開久達は執拗に追いかけてくる。
その後ろには女の子とそれを挟むように立つ開久のトップ2、殺気立った目でこちらを睨んでいた。
(殺す)
多分そういったのだろうけど、オレは諦めないよ?
紅野「また会おうね、Aちゃーん♡」
(最悪…!)
(何かされたか)
(スカート触られた)
(智司ィ…オレ用事出来たわ、Aと一旦開久もどっててくれや…)
(あぁ、俺もあとから行く。)
(うひーーーん!!潰すまで帰んない!!!)
(おめぇは帰んの、後でCDショップ付き合ってやるからよ)
(…帰る〜)
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続くかもわからん、リクエストあったら
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作者名:11 | 作成日時:2021年11月5日 10時