file 17 チャペルに黒点 ページ19
東都中心部にある真っ白で可憐なチャペル
こんな清純なとこに
「田中さーん!こっちこっちー!」
「んあ。おはよー蘭ちゃん、園子ちゃん」
「何よあんたそのカエルみたいな声」
女捨ててんじゃないの、なんて厳しいっすよ園子嬢
チャペル前の広場
待ち合わせしていた彼女たちに合流すると、その陰で動いたちっさい新一くんにも手を振る
おい、振り返せよ小学一年生
「あれ?新一くんは来てないのー?」
「電話したんだけど、誰が行くかって断られちゃって」
「まーぶっきらぼーだね」
「ほんとよね、あの推理オタクが」
新一くんの話する時この3人一緒にしない方がいいと思う
いくらでも文句出てくるしすぐそこに本人いんのたまんない
自分性格もクズだったかぁ救いようがないなー
とりま新婦控室にGO
「…さっきの白々しすぎんだろ」
「えー?何のこと?ただあのメンツに新一くんがいないの疑問すぎるマジ
「はは、うぜー」
コソコソ話しかけてくるこの隣のやつもう一回シャカシャカしてやろーか
高級そうなカーペットを踏んで小綺麗な廊下を進んでいくと、シックな色合いをした木製の扉が見えてくる
新郎新婦、控え室。との張り紙
私たちはノックして戸を開けたんだけど
「あら、毛利さんに鈴木さんに田中さん!」
いやぁ〜〜〜眩しい〜〜〜
きらびやかでいてシンプル
ヴェールと凝ったデザインの肩周りを檸檬色のバラで彩った白いドレス
いやぁ〜〜〜素敵〜〜〜
赤いルージュを控えめに塗った唇が「どお?似合う?」って聞いてくるんだよ
は?
似合ってるに決まってんじゃんナメてんの?(逆ギレ)
「田中さん、ピアノの練習は順調?」
「当り前じゃないですかー先生の晴れ舞台に中途半端してられませんよ」
疑問そうな顔をした皆に披露宴の事を説明してやる。ささやかなドヤ顔を添えて
びっくりしただろうそうだろう。その顔が見たかった!
「ガサツそうに見えるあんたがピアノ伴奏ねぇ」
「最近園子ちゃんの遠慮がなくなってきたのすごくいいと思う」
大学のご学友からもらったレモンティをストローで飲む先生まじで麗しい
昔っから変わらないよねぇ
ちょっとキツめの美人で近寄りがたかったのに、そんな甘ったるいもの飲むのギャップ感じた中学時代が懐かしい
「じゃあ私、会場のピアノちょっと触ってくるんでー皆またあとでねー」
先生、あなたがわざわざ毒を口に運んだりする必要ないんですよ
死神が近くにいるから言えたもんじゃないけどね
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ぽんかん(プロフ) - さちさん» 長く更新を止めていてすみません 執筆頑張ります! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 63034df575 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろかったです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年3月28日 18時) (レス) id: 10b64abb1f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - のん@天使から墮天使のウオタミ(?)さん» 読んで下さりありがとうございます なかなか筆が進みませんが、がんばります! (2019年3月18日 1時) (レス) id: 63034df575 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使のウオタミ(?) - 四字熟語が、題名な作品は見たことが無かったので、新鮮さを感じました!これからも頑張ってください!応援しています!(#・∀・)♭ (2019年3月10日 17時) (レス) id: 5bc91f0494 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - あお果実さん» 他作品含め読んでいただいてありがとうございます。お心遣いとても嬉しいです 執筆がんばります(*´∀`) (2019年3月6日 2時) (レス) id: a9e8a7b60c (このIDを非表示/違反報告)
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