46.なんで、どうして ページ7
#Aside
連れてこられたのはトントン様の書斎。
長方形の机を挟んでトントン様と向かい合う形で座らされ、両端にはオスマン様とエーミール様が立っている。
トントン様は私が座ったのを確認すると、すぐに口を開いた。
tn「シッマがなんかしたんやろ？庇ったりせんでええからホンマのこと話してや。」
『え？』
em「外傷はあの開いた傷だけやったんですか？他に新しいのとかは？」
tn「大先生はシッマ庇いそうやしな。報告してこん可能性もあるか。」
『ちょ、待ってください。』
私は机を叩いて立ち上がった。
どうしてコネシマ様を疑う様なことを仰っているのか理解ができなかった。
ずっと一緒にいた仲間なのでは？
こうも簡単に切り捨てられるものなのですか？
『コネシマ様は私を心配してくださっただけです！』
os「シッマがそんな臭いセリフ言ったんか？」
『仰っては、いませんでしたが…』
os「さっきシャオちゃんが『なんで叫んだん？』って聞いた時、Aちゃん答えられへんかったやろ？」
『動揺していただけです。』
os「俺らが来る前まで、何喋っとったん？」
私は覚えている限りのことを話した。
とりあえずコネシマ様の疑いを晴らすことに必死だった。
あの時私は確かに殺されると思って悲鳴を上げたが、コネシマ様から殺意を感じたわけではないのだ。
tn「叫んだんは、Aの勘違いってことやな？」
『はい。』
オスマン様は顎に手を当て、うーんと首を捻っている。
大丈夫。この方々になら信じてくださる。
そもそもコネシマ様に疑いがかかる方がおかしいのだ。
私がこれ以上幹部の皆様を乱すことは許されない。
だからどうか信じて！
トントン様はオスマン様とエーミール様に目配せをした。
幹部の方々はよくアイコンタクトをするが、私にはさっぱり分からない。
tn「ありがとう。もうええよ。」
『は、い。』
私は一礼をして部屋を出た。
去り際、何か話している様子が窺えたため、彼らを信じることにしよう。
私はまだ寝間着のままだったことに気付き、足早に寝室へと戻った。
『あ、あの。』
zm「あー帰ってきてもうたやんか。」
sh「おら大先生謝れよ。」
ut「何で？！」
部屋に戻ると、先程解散したはずの方々がさっきと変わらない状態で雑談をしていらっしゃる。
一瞬、コネシマ様と目が合った。
てか仕事しなくていいのかな？
トントン様にまた怒られるのでは。
rb「はーい解散解散。」
sn「のんか久しぶりにいっぱい喋ったなぁ。」
嵐の様な方々が去った部屋はどこか寂しいほど静まり返っていた。
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らりるれろん(プロフ) - 更新停止ですか…ずっと待ってます。この作品がとても好きです、応援してます。 (2020年7月5日 10時) (
レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎまる - 好きです、こじれ具合とても好きです、応援しております。 (2019年4月8日 19時) (レス) id: c595f3c6d5 (このIDを非表示/違反報告)
うめる(プロフ) - 好きです(唐突な告白) (2018年10月9日 1時) (レス) id: 78e56762eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もろと | 作成日時：2018年3月12日 23時
