45.いつも通り？ ページ6
#Aside
城内に私の悲鳴がこだまする。
私に伸ばされていた手はピタリと止まり、当のコネシマ様はとても悲しそうな顔をする。
私も咄嗟に口を塞いだ。
なんて失礼な事をしてしまったのだ。
ut「Aちゃん！？」
zm「A！」
自室の扉が開くと、その奥には幹部の方々が心配した様子で立っていた。
いくら何でもタイミングが悪すぎる。
腹の傷はさっきの衝撃で開き、血が服まで滲んでいる。
私に伸ばされたてが、今も尚宙を漂っている。
これじゃまるでコネシマ様に襲われたみたいじゃないか。
ht「コネちゃん？何で、ここに？」
sn「あ、傷開いちゃってるみたいだね。大丈夫？」
tn「シッマ。お前今日朝からおらんかったやんけ。何でここおんのや。」
ゾロゾロと部屋に人がなだれ込んでくる。
鬱様としんぺい神様が私に声をかけてくださるが、もはや聞こえてすら来ない。
コネシマ様の誤解を解かないと。
また私はこの方々に迷惑をかけてしまう。
『コネシマ様は、私を心配してくださって！』
sh「ん？じゃあなんで叫んだんや？」
『そ、それは。』
kn「俺この前ので大分嫌われとったらしくてな！頭撫でたろーとしたら嫌がられたんや。」
コネシマ様はいつも通りに振舞って、シャオロン様がそれに煽りをかけている。
どこか安心して無意識にため息を吐いた。
いつの間にか私の手当をして下さっていたお二人に小さく頭を下げると、しんぺい神様がポンポンと撫でてくださる。
sn「何かあった時に叫べるのは、ええことやで。」
『でも、コネシマ様に失礼なことを。』
ut「ええねん。あの男は体目当ての女好きやから、疑われてもしゃーない。」
ちらりとコネシマ様の様子を窺うと、シャオロン様やロボロ様達と何やら話している。
時々笑いが零れるのを見て、私は胸を撫で下ろした。
ht「あれ、トントン達どこ行った？」
kn「ほんまや。エミさんとオスマンもおらんやん。」
彼らの会話に聞き耳を立てていると、そんな会話が耳に入った。
皆様につられて私もキョロキョロと室内を見回す。
すると突然、また扉が開いた。
先ほど名前の上がった御三方がその奥に立っている。
tn「A。ちょっと来てもらってええか。もう手当は済んだやろ。」
ut「済んどるよ。」
em「皆さんもそろそろ仕事の戻ってください。」
os「ちょっと来てな。」
オスマン様に手を引かれる。
もうどこかへと歩き出しているトントン様の後を追って御三方に囲まれながら廊下を歩いた。
何だろう、凄く嫌な予感がする。
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らりるれろん(プロフ) - 更新停止ですか…ずっと待ってます。この作品がとても好きです、応援してます。 (2020年7月5日 10時) (
レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎまる - 好きです、こじれ具合とても好きです、応援しております。 (2019年4月8日 19時) (レス) id: c595f3c6d5 (このIDを非表示/違反報告)
うめる(プロフ) - 好きです(唐突な告白) (2018年10月9日 1時) (レス) id: 78e56762eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もろと | 作成日時：2018年3月12日 23時
