２ ページ11
「あのさ、ずっとチラチラこっち見てるけど、何か用？」
別にいつもと違うことをしでかしたわけではない。何の前触れもない、突然のことだった
当然久遠は石像にようにピシリと固まり、かろうじて出した言葉が
「…ぇ？」
これである
三成はこちらを見たまま、久遠にとっては物凄い衝撃的な発言を口にした
「いつもこっち見てるじゃん。でも何も言わないから何がしたいんだろって思って」
「……ぇ。…ま、まいに、ち？」「毎日。毎時間って言ってもいいぐらい」
「…私が…？」「あんたが」
久遠は十数秒程沈黙した。否、半ば意識を飛ばしていた
無意識だったのだ。結構なダメージを受けた久遠は十数秒かけて言葉の意味を理解し、今更ながらガタガタ震えだした
「ああ、あ、あのごごごごめんなさい、これからはわ、わた、私の視線でい、石田様のお身体をよよ汚すような粗相はいい致しませんので、どどどうかお、お気になさらずっ …ぎゃんッッ…」
緊張と混乱でいつも以上に呂律が回らず、声が上手く出てこない
しかも最後は、下げた頭がよりによって机の角に激突した。かなり勢いよく頭を下げたので、少し、いや物凄く痛く、変な声が出た。最悪だ
痛いわ申し訳ないわ情けないわで泣く一歩寸前まで、というか既に少し涙が溢れた久遠は、痛む額を擦ると同時に涙を拭い、慌てて三成に提案した
「い、石田様が不快でしたら…と、というか間違いなくふ、不快に思われたでしょうけど…え、ええとわ、私の席せ、先生に変えてもらうようた、頼んでおきます」
「いや何とも思わないからいい。何かあんのか気になっただけだし」
「そ、そうで、すか」
(流石石田三成様！！寛大！お心広ぇ！ああこの方ば最初におべるごどがでぎでえがった…)
これは2人が関わる機会が増えたきっかけとなり、恋心を抱くことになった発端の出来事だ
＿＿＿「…古川やっぱりこういうの苦手？」「…あ、頭では分かってるんです…分かってるんですけどゆ、指と針が言うことき、聞かなくて…っっ〜…８回目…」「…色々と大丈夫？」
＿＿＿「てか、何で様付なの。同い年でしょ、ほら、みつなり。呼んでみ？」「ん、え、…はい…！？えええっとおお…み、みみみみ…つ、な…なり……様…」
「……ん、よく出来ました、久遠。」「く、くお…！？ななな名前…！？」
「嫌だった？」「い、いえみ、みみ、三成…様のお好きなように…」「ん。分かった」
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小鳥遊ふゆう - 象さん» 可愛くて癒やされます…久遠ちゃんならそう言いそうです！有難うございます！！ (6月24日 22時) (
レス) id: 925f56c7b1 (このIDを非表示/違反報告)
象(プロフ) - 失礼します！エリザベスと久遠ちゃんを描かせていただきました！クソ雑ですが…『https://d.kuku.lu/cvfngcjg5』 (6月24日 21時) (レス) @page2 id: 8de27f30e5 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊ふゆう(プロフ) - 夜宵ノ良さん» 楽しかったよおおお…そしてけいたまくっ付けってのは私も心底感じていたから成仏せずに戻ってきて… (6月24日 6時) (レス) id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - あ"、あぁ…過重労働を…スミマセンﾈｪｪｪ……でも、泣きました。ありがとう…(成仏) (6月23日 23時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊ふゆう(プロフ) - 檸檬茶(レモンティー)さん» 了解です！ (6月12日 7時) (レス) id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
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