夢小説でよくあるぶりっ子を屁理屈などで論破し隊【歌い手】

カッターをぶっ刺すとか(ぶりっ子バージョン) ページ35

「Aちゃん､私の花のイケメンに囲まれた逆ハー生活の邪魔しないでくれる？」

いつもみたいな甘ったるい声ではなく常識のある少し低めの声が聞こえた瞬間、私はカッターキャされるために呼び出されたのだと気がついた。

『嫌々、邪魔してないよぉ？私がぁ居ても愛されるようにぃ工夫しなよぉ』

「あんたの作ってるようなマイペース感が嫌いよ」

『お互い様だねぇ』

「だから、死んでくれるかしら？」

布里井さんはポッケから私のカッターを取りだし、私に向けた。
私のカッターいつの間に？

『え？』

組手ならば簡単に避けられるような速さで突進してきた布里井さん｡
刃物が向いているとあって足がすくみよけれない。

『ガボッ』

腹部に上手いこと刺さった。
布里井さんはカッターを抜こうとしたので腹筋をおもいっきし締めて防いだ。

「ﾁｯ キャー」

甲高い声が聞こえた。

騒音がしぞろぞろと集まってくる皆。中にはまふくんたちも居た。

「Aちゃんが、」

『んな訳、あるかよ。……布里井さんがぁ刺したんだよぉ』

「A大丈夫？」

まふくんが近づきカッターを抜こうとする。

「カッター抜いたらあかん！」

あほの、坂田君が叫んだ。

あほの、坂田君が。


「Aちゃん､大丈夫？逆ハーが何とかとか言ってたけど」

『布里井さん､謝ってよぉ』

「私っやってな……ｸﾞｽｯ ごめんなさい」

『匂わせ止めてよぉ。なにぃ？自演自作に思わせたいのぉ？ざんねぇん。自演自作なら、腕とかにしてますぅ｡そして、布里井さんは少年法が、通用しない年齢だねぇ｡傷害罪かぁ』

「何、言ってるの？」

『布里井さんはやってないって言いたいの？』

「やってないもん」

『まふくん､警察呼んでぇ？』

「Aさん、起きてもない事件に警察呼んだらっ」

『起きてるの。あ、布里井さん前科付いちゃうねぇ』

「私に罪を擦り付けないでよっ」

『え？何の事ぉ？布里井さんが始めた、事、だし』

呼吸がしずらく、苦しくなってきた。

『カッターの指紋で全部分かるんじゃない？さかたん、救急､、車』

「え？救急車って何番？」

「さかたん正気？え？」

『私のカッターを使ったのが間違いだねぇ｡布里井さんの指紋付いてるわけないもんねぇ』



　 エンド

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