夢小説でよくあるぶりっ子を屁理屈などで論破し隊【歌い手】

カッターをぶっ刺すとか ページ14

布里井さんに呼ばれてきた空き教室。

分かってる。カッターキャだろ。

自分にカッター刺してキャーって叫ぶんでしょ。
ボイレコ用意してんのよ。


「Aちゃぁん来てぇくれたんだぁ」

『うん。何用で御座いましょうか』

「私ぃ彼方君がぁ好きなのぉ」

『だから？』

「しんでくれるぅ？」

分かってる。社会的にだろ。

布里井さんはカッターをポッケから取り出して私に向かって………私に？


ｸﾞｻｯ


熱い。
痛い。
苦しい。
色々な感覚がムダに研ぎ澄まされている。
腹部に刺さったカッターを布里井さんが抜こうとする。

『…………やめっ…………て』

カッターキャってこんなに痛いんだ。

助けを呼ぼうにも呼べない。


「キャー。Aちゃん！？大丈夫！？」

布里井さんは自分で刺したくせに叫ぶ。

「どうしたの〜？」

「Aちゃんがぁ急にぃ自分でぇ刺してぇ………私もう怖ぁい」

『違っ』

「え？でもここに呼び出したの光ちゃんやろ」

「何のことぉ？」

「myangelぅぅぅううう‼️大丈夫か？」

『……大丈夫……』

「自分で刺したんだから大丈夫でしょ。光ちゃん、恐かったね」

『何言っとんの？カッターキャしたとこで私にプラス無いわ。全部布里井さんの自演自作。そもそもカッターキャするんだったら腹部刺さずに腕切るぐらいだわ。んなもん成功したとて死ぬリスクまで背置いた無いわ』

「何なのぉ。私がぁ可愛いからってぇそんなことぉ」

『布里井さんそんなかわいくないに？くろちゃんの方が可愛いし。そもそもそんなすかれとらん奴のために自分がすかれようと自らを傷つけるわけないやん』

「何でぇそこまでぇ私にぃ擦りぃ付けるのぉ。ふぇん」

『うるせぇ。布里井さんがやったんやろ。擦り付けるとか嘘言わんといて』

「wwwwwwwwwwwwww何言い争ってるの？KJ呼ぶよwwwwwww」

『なるちゃん、いま布里井さん論破してんの』

「先病院でしょ」

『カッター抜いてないから大丈夫』

「だーめ」

『わかった。30秒ちょーだい』

「ハイハイ」

『布里井さんは彼方君が好きなんだよー。だから、私を刺したんだって。ボイレコあるよー』

ボイレコを取り出して大声で叫んだ。

「は？止めろよ。何で何で好きな人にすかれようとしちゃ駄目なのよ。その為の計画の一つじゃん」

『他人をその為に傷つけていいはず無いじゃ………』

「「「A!」」」

目の前が暗転した。
そのときに微かに皆の声がした。

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