初恋はラムネの味に少し似ている

第８話 ページ9

虎と治との戦いが終わり、国木田くんが入ってきた。

国「おい、太宰！」

国木田くんが治に呼び掛け、話している。

太「虎の異能者だ。変身してる間の記憶がなかったんだね」

そういう治に国木田くんは紙を見せた。

国「全く、次からは事前に説明しろ。肝が冷えたぞ」

国木田くんからの呼び出しがあったのはそういうことか。
内容聞いてなかったんだよね。
言葉と同時に扉から何人か人が入ってきた。

国「おかげで非番の奴らまで駆り出す始末だ。皆に酒でも奢れ」

いつの間にか外に出てた乱歩と与謝野女医、賢治君が倉庫に入ってきて国木田くんの横に並ぶ。

与「なンだ、怪我人はなしかい？つまんないねェ」

与謝野晶子＿＿＿＿異能力『君死給勿』

乱「はっはっは。中々できるようになったじゃないか太宰。まあ僕には及ばないけどね！」

江戸川乱歩＿＿＿＿異能力『超推理』

『乱歩、言い方。でも、成長はしてるよね！』

勇嶺A＿＿＿__異能力『赤い夢の迷宮』

賢「でもそのヒトどうするんです？自覚はなかったわけでしょ？」

宮沢賢治＿＿＿＿＿異能力『雨ニモマケズ』

国「どうする太宰？一応区の災害指定猛獣だぞ」

国木田独歩＿＿＿＿異能力『独歩吟客』

太「うふふ、実はもう決めてある」

太宰治＿＿＿＿＿＿異能力『人間失格』

太「うちの社員にする」

国「はああああああ！？」

これが事の始まり＿＿＿

怪奇ひしめくこの街で、変人揃いの探偵社で、これより始まる怪奇譚

これが先触れ、前兆し＿＿＿

中島敦＿＿＿＿＿＿異能力『月下獣』

第９話→←第７話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す