五話 ページ7
部室の掃除から帰った後、Aは寮の歓迎パーティーに参加させられていた。
Aは飛び級生な事もあるので年上の同級生や年上の下級生に話しかけられまくっていた。
その都度挨拶をして、その人の顔を見て名前を思い出さなくては行けなかった。
『…はぁ……』
Aはお花摘みに行くという名目でトイレへ駆け込んだ｡
眼鏡を取って特に意味もなくフレームを拭いてみたり､昇竜拳の練習をしてみたりして、どうにか会場に戻る時間を遅らさせていた。
「お疲れかな？」
トイレの扉が勢いよく開いて､金髪の美丈夫がAに話しかけた。Aは驚いて眼鏡を落としかけたが､咳払いをしてその美丈夫を見た。
『全然疲れてない､私はまだ生きてける』
「話の飛躍の仕方が実にボーテ！」
「お初にお目にかかるよ、私はルーク・ハント､キミとは同学年の愛の狩人さ！」
鏡越しに映るその人は深くお辞儀をした、Aは眼鏡を付けて振り向くと浅く会釈をした。
『知っている、私は…』
「A・オーダー君！ああ､遠目から見ただけでは分からない事は沢山あるのだね！」
『いや､ちょ……離れろ…』
「キミの魅力は語り尽くせないほど沢山あるよ！」
『じゃあ語らなくていい…』
「まずは飛び級の事だけどね…」
ほぼゼロ距離でAの魅力などを語るルークと、険悪さを隠すつもりもなく眉間にシワを寄せるA｡現場はカオスであった。
＿＿＿＿
Aはトイレから帰ってくると､背筋を伸ばして､足を組みながら座っているヴィルの横に座った。
『労わってくれないか』
「そう､事情は知らないけどお疲れ様」
『この学園に私以外のマトモな人間は居ないのか？』
「アンタが…マトモ……？」
『あぁ、少なくとも愛の狩人とかよりはマシだろう』
「マシ……？」
『ああ。』
「なんだか頭が痛くなってきたわ。」
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なはて(プロフ) - ぽんぺんさん» ありがとうございます！！！！！！！！亀より遅い更新ですが見守っててくださると嬉しいです！！！！！！ (12月26日 0時) (
レス) id: d17e4cd6ee (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぺん(プロフ) - 新作も素敵すぎて即お気に入りしちゃいましたはなてさんのペースで更新頑張ってください！！！ (12月21日 8時) (レス) id: fc3f27b29d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなて | 作成日時：2023年12月21日 1時
