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八言 ページ9

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一寸走り気味で家から十分の道のりを歩く。



こんなに都会でもコンビニが遠い所は遠いのだ。



段々と顔がハッキリと見えてきて、心臓の鼓動は喜びを増す。



私に気づいたお兄さんは手を振って主張した。








「お仕事お疲れ様あ。週末だねェ。」


『お兄さんこそお疲れ様です。週末ってこんなに嬉しいものなんですね。』







私、こんなに嬉しい週末初めてかもしれない、と云うとお兄さんは少し驚いた表情を表した。



…何か、つかぬことでも云っただろうか。



然しお兄さんは何処か嬉しそうな色を浮かべて微笑んで、私に手を差し出してきた。








「そっか、じゃあ更に愉しくさせないとね。」


『いえ……流石に其処まで求めては…………、』








何だか私が「傲慢」みたいな云い方だ。



別にそんな事はないんだけれど。



少しムッとしながらもお兄さんの手を取る。



するとお兄さん、「あ、そう云えば」と私に向けて一つ。







「今からは"お兄さん"じゃなくて"治"ね。」







他人みたい、と此れまた彼方もムッとしていた。



…確か、名前がだ、だざい、おさむ…さん?だった筈だ。



でも、いきなり下の名前は一寸何かな………。







『だ、太宰さんでも良いですか……?』






ギュッと手を握る力が自然と強くなる。



すると突然お…太宰さんは繋いでいない右手で自分の目元を押さえて数秒。



一寸紅くした顔で何だか自棄になったように云った。







「……可愛いから赦す。」

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白ちゃん - 面白かったです。 (2022年7月21日 18時) (レス) @page13 id: 0a2f8cc4e7 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^ほのぼのしていて、癒されました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2019年3月29日 20時) (レス) id: 311cf89819 (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - かんりりさん» ありがとうございます!! (2019年3月29日 20時) (レス) id: 311cf89819 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 更新頑張ってください。楽しみにしてます (2019年3月29日 20時) (レス) id: 2688fc176f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:博識のうさぎ(仮) | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月20日 19時

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