目が合って1秒の色男に求婚を受けました【文スト】

五言 ページ6

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「赤城先生、おはようございます。」


『…あ、おはようございます、塚本先生！』









職員室のドアに手を掛ければ、横からドアを開けてくださったのは塚本先生だった。



私より二つ上の先輩先生で、全校の女子から人気を持つ私と同じ二年担任の理科教師だ。



因みに彼の部活担当は男子バスケットボール部で、私は女子バスケットボール部担当なので結構関わりは多いのだ。



特に私はバスケは大学のサークルで嗜んでいたくらいだから本当に塚本先生にはお世話になっている。








「そう云えば冬休みの遠征、男子と統一の地域にしてくださいと校長先生からありました。」


『え"、……では、矢張り………………、』


「ええ、旅館とバスの再確保が必要です。」








ガクッと肩を落とす。



何してくれているのだ校長よ。



また手間が増えたじゃん。



…でも、纏めるというか云うこと聞かせるには塚本先生がいたほうが指示は通りやすいか。








「バスは僕がやりましょうか？」


『本当ですか？！ありがとうございます！！』


「その代わり、また今度呑みに行きましょうね。勿論"二人"で。」


『え…あ、はい。』









何処が勿論なのだろうか。



良く判らないけど、最近お酒の付き合いが多いな。



今年は酒年かもしれない。



それから塚本先生は「教室の鍵を開けてきます」と云って姿を消した。



私も今日は、全クラス授業あるから気を引き閉めないと。



生徒の為に。



……………………自分の、為にも。

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