救済‐gr ページ45
Aside〜
私が育った町はお世辞にも治安が良いとは言えないスラムだった。
いつも暴行沙汰だったりが横行して、警察なんて宛にならない。
むしろ家でじっと息を堪えて、静かにしていたら平和だった。
『あっ、、。もうお金無いや。』
当然スラムにまともな仕事なんて無い。
子供の頃から両親は他界しているから生きていくのにも精一杯だった。
食べていくにはスリや犯罪行為を行わなければならなかった。
『今日はどうしようか、、。』
銀貨2枚じゃパンも買えない。
かといって標的にする人は大人ばかり。返り討ちにあうのが目に見えてる。
神様なんてこの世には居ない。助けてくれないのだから。
「おや？こんな所に来客か？危ないじゃ無いか。」
後ろから声が聞こえて振り替える。
ここじゃ珍しいきちんとした身なりをしている男だった。
『食べ物が無いんです。恵んで貰えませんか？』
「ははは！！見た目によらず図々しいな。歳は？」
男は笑いながら懐からパンを取り出し、こちらに差し出した。
『16』
「なら働けば良いだろうに。国の中央に行けば賃金は少なくともまともな仕事は見つかるだろう？」
『中央に行くには金がかかるだろ？だからこんな貧困層は働きたくても働きに行けない。』
「猫被ってたな？口調が変わってるぞ？」
そう言って男は笑う。
深く布を被っているから顔は拝めないが、口調や身なりから中央の住人なのだろう。
『あんた中央の人間だろう？ここに居たらｺﾛされるよ？』
「自分より相手を心配する余裕が有るんだな。関心関心。」
『こんな生意気なガキを売っ払おうなんて悪趣味な阿保はここに居ないみたいだしね。』
「お前は面白いなぁ。歳が浅いながらもこの環境に適応している。」
男はまた不適にも笑う。
布の下から見えた赤い目がこちらを見ていた。
威圧感とはこの事なのだろう。一瞬にして全身の毛が逆立つような感覚が体を走った。
続く
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こえ(プロフ) - 桃小豆さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ返信遅れてすいません！リクでemさんお願いします！ (2022年1月29日 22時) (
レス) id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇる - 桃小豆さん» いえ、大丈夫ですよ。ありがとうございました！ (2022年1月16日 9時) (レス) @page42 id: 6c31a0d42a (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - え、めっちゃ好きです！これからも、頑張ってください！！ (2022年1月13日 22時) (レス) @page44 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
桃小豆 - ふぇるさん» ふぇる様遅くなって本当にすみませんでした！！投稿しました！！ (2022年1月9日 20時) (レス) id: feb5583859 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇる - 桃小豆さん» ありがとうございます！こんな感じで大丈夫ですよ〜。風邪、しっかり休んで治してください。リクで、htさんとお出かけできますか？ (2021年12月30日 9時) (レス) @page36 id: 6c31a0d42a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃小豆 | 作成日時：2021年11月21日 15時
