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<翌日>

いつもの時間に起きた
一瞬いつもと違う天井に驚くがすぐに昨日の事を思い出し溜息をつく

いつの間にか昨日着ていた服は洗われ部屋に掛けられていた
それに着替え髪をセットし食堂に向かう途中奴に会った

オペ「早いですね」

カル「服、ありがとうございました」

オペ「お気になさらず……
 朝食はもうすぐですので座って待っていて下さい」

カル「いえ、私は……」

オペ「おや、断るんですか?」

カル「うっ……待っています」

オペ「そうですか」

オペラ先輩は去っていった
おそらく入間達を起こしに行くのだろう

本当にあの人は苦手だ


<食堂>

食堂に着き昨日座った席に着く

ガサゴソ

なんだ?キッチンの方から音がする

一瞬先輩かと思ったがさっきすれ違ったので違うことは分かる

ガサゴソ

一応確認するため席を立ち音の方に近付く
そこに居たのは……

カル「A……何をやっている」

『!』ビクッ

Aは驚いて立ち上がると何かを背中に隠した

『なんでここに……』

カル「昨日の家庭訪問後、強制的に……」

『そうですか』

いつも通り会話出来ていることに安堵する

カル「それで何をしていた」

『別に……何も……』

目が泳いでいるが?
そう言おうと思った時

オペ「A様、何をしているんです?」

『!』

オペラ先輩が背後にいた
私は条件反射で距離を取った

『別に……何も……』

オペ「そうですか……熱は下がりましたか?」

そういい先輩はAのおでこに手をやった

オペ「下がったようですね」
オペ「もう少しで朝ごはんですよ」

『は、はい』

オペ「ですので、これは没収です」

『!?』

Aが手に持っていたのは……

カル「箱?」

オペ「クッキーが入っています」

なるほど……菓子か……

オペ「A様、どうしてこれを持っていたんです?隠していたはずですが?」

『落ちてて……』

オペ「そうですか?何処にです?」

Aは珍しく表情を崩し焦っていた

『えっと……戸棚に……』

馬鹿か……戸棚に入っているものを落ちてるとは言わんだろう

オペ「まさかとは思いますが食べようとはしてませんよね?」

『…………』フイッ

全力で顔を逸らすA
その視界に入ろうとする先輩

しばらく攻防が続いたが……

オペ「カルエゴ君、A様を監視していて下さい」

そう言うと先輩は近くのソファーにAを強制的に座らせた

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作者名:琥珀 | 作成日時:2023年6月18日 11時

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