願わくばあなたと……3 (ページ3)

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30-1 やるなら''本気''でページ3

「どんだけ待たせてんだッ！！」

「こっちは悪周期でイライラしてんだ！」

「クロムちゃんを出せ！！！」

「皆様！お待たせしてしまい申し訳ありません！！
　これより前座のショーを行います！！」

ｸﾗ「我ら！イルミと愉快な仲間たち！！」

　穴があったら埋まりたい……

ｸﾗ「森の妖精クラりんだよ！おやつ頂戴！
　くれないと食べちゃうぞ！ｶﾞｵｫ!!」

ｱｽ「ちょっぴりシャイでクールなアリスです」

　『……』

ｱｽ「熱い炎で貴方のハートを燃やしちゃうよ！
　バキュン！」

ｲﾙ「恥ずかしがり屋のイルミです
　体重も身長も個人情報は秘密だよ
　謎のアクドルイルミちゃん！」

　入間君……才能あるよ……君

ｲﾙ「A」ﾎﾞｿｯ

　何を言えばいいの？
　僕は何を言えばいいの？

ｸﾗ「そして最後！イルミちの妹のエル
　無口だけどたまに見せる笑顔が可愛い！！」

　なんて説明してるんだ！！クララちゃん！

ｸﾗ「エル」

　もうどうにでもなれ！
　愛想笑いでも何でもしてやる

　『…エルです、一生懸命頑張ります』

　「「「「「！？」」」」」

ｲﾙ「それじゃあ！い、い、行くよぉ〜」

　そこからはあまり記憶にない
　いや忘れようと頑張っている……

ｱｽ「A様、そろそろ」ﾎﾞｿｯ

　『うん』

　僕達は一旦ステージから降りた

　『顔が……痛い』

ﾏﾙ「表情筋を鍛えなさい！貴方は逸材よ！」

　全く嬉しくないんだが？

ﾏﾙ「これ、最高級のやつよ……
　壊さないようにね」

　『が、頑張ります』

ﾏﾙ「(大丈夫かしら……)」

ｸﾗ「お次は〜アリスとエルによる演奏です
　演奏曲は〇〇！」

ｱﾘ「先に行きますね」

　『う、うん』

　「アリスちゃん！」

　「ピアノ！？萌える……」

ｱﾘ「•*¨*•.¸¸♬︎」

　『……』ﾌｩ

ﾏﾙ「大丈夫？無理なら……」

　『大丈夫です』

ﾏﾙ「あなたは素人
　上手く弾く必要はないわ」

　『僕は音楽が好きです
　どんな場所でもどんな状況でも中途半端な演奏は絶対にしない
　やるなら''本気''で……』

ﾏﾙ「！」

　『まぁ見てて下さい
　ここにいる観客全てを音の世界に入れますよ』

ﾏﾙ「……」ｿﾞｸｯ

　僕はステージに立つ

　「ヴァイオリン！？」

　「まじか……」

　アズ君のピアノの音を聞いて、それに合わせ……
　いや、違う……僕の演奏についてこい

　『••*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪』