願わくばあなたと……

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『あの……こんなにいっぱいありがとうございます』

ｻﾘ「良いんだよ！これは必要な物だからね！」

ｵﾍﾟ「何かいるものはないんですか？」

　 『……特には』

ｻﾘ「じゃあやってみたい事は？」

　 『……音楽』ﾎﾞｿｯ

ｻﾘ「？」

　 『音楽をやりたいです』

ｵﾍﾟ「！」

ｻﾘ「！好きなの？」

　 『はい、母と一緒に昔はよくピアノを弾いてて……』

ｵﾍﾟ「思い出という訳ですね」

　 『はい』

ｻﾘ「ピアノなら家にあるからいつでも使っていいよ！」

　 『本当ですか？』

ｻﾘ「うん、あるけど誰も弾かないからAちゃんが使ってあげると喜ぶよ」

ｵﾍﾟ「A様の部屋に移動させましょうか」

ｻﾘ「ナイスアイデア！オペラ！！」

　 『そこまでしなくて良いですよ』

ｻﾘ「そう？」

　 『はい』

ｻﾘ「音楽か……楽譜とか買う？」

ｵﾍﾟ「魔ソコンの方がいいのでは？」

ｻﾘ「確かにコピーすればいくらでも見られるしね」

ｵﾍﾟ「DebiTubeも使えますし……」

　 『？』

ｻﾘ「そうと決まれば詳しいひとに連絡して送ってもらおう」

　 『あの、もう十分ですよ？』

ｵﾍﾟ「大丈夫です、気にしないでください」

　 『で、でも……』

ｻﾘ「Aちゃん、疲れてない？休憩する？」

　 『す、少し』

ｵﾍﾟ「そうですか、もう必要な物は買いましたし帰りましょうか」

　 『はい』

　帰宅するとオペラさんの手によって買ったものが部屋に置かれた

　こう見ると人間界の部屋は殺風景だったな……

　それから数日後この部屋に高そうな魔ソコンが置かれ僕が絶句したのは言うまでもないだろう……

　ちなみにおじいちゃんはいい事をしたとめっちゃ笑顔だった
　オペラさんは笑ってこそなかったけど耳が全てを物語っていた

　''欲しいもの、やりたい事は軽はずみに2人に言ってはならない''

　この家に来て初めて僕が学んだことだった

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