パシリの後悔 ページ7
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「史上最悪の後悔?」
放課後、幼馴染である伏見弓弦と教室で居残りをしていた。
他人と比べて、私にはかなりの毒舌だが、根は優しい。
『持久走でサポーター忘れたから見学した』
「それが史上最悪の後悔でございますか?」
『そうだよ、何か文句でも?』
「文句はありません、半殺しにされそうなので。」
椅子から立ち上がった弓弦は、運動場を窓越しから見つめる。その姿は以外にも似合わなかった。
私も隣で運動場を見つめていれば、部活中である生徒が沢山いた。
そういえば、弓弦は弓道部だったっけ。
『弓弦って弓道部だよね?今日部活ないの?』
「今日はおやすみです」
『ふ〜ん..一度だけでいいから普段部活で頑張ってる弓弦の姿を見てみたいなぁ〜』
「____見せる価値がございません。」
『しばいたろか?』
やっぱりこいつってゲスだわ。
「さて、そろそろ帰りましょうか。」
『あ、私まだ居残っとくよ』
「女性が1人で夜道を歩くと?あ、染崎様は野生のゴリラですので問題ありませんね。」
『本気でしばいていい?』
「嘘ですよ嘘。早く帰る準備をしてください」
『そう急かすなってゆづるん』
「ぶっ飛ばされたいのですか?」
『はいすいませんでした』
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『あ、課題の提出物四時までなのに出すの忘れてた』
「やっぱりバカですね」
『うるせえ、バカって言うんじゃない』
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作者名:ゆいちょんぽ | 作成日時:2017年12月10日 12時