【文スト】アイシテル！【反応集】

▽貴方が別組織のスパイだったら ページ7

「騙して…ごめんね…」





国木田独歩
「気付いてやれなくて御免な」
貴方に味方をするのは社長に背くことなわけだから逃がすわけにはいかない
序文の事を云い放って二人して手榴弾で心中を図る
そんなんだから惚れる乙女がいるのよ
次はもっと佳い環境で逢えるのを待って
「来世はこんな事のないように…」




太宰治
「何を云っているんだい？なんだか最近、耳が遠くてね。」
そう云って事実を認めようとしない
否、認めないんじゃなく、逃げる時間を与えてる
貴方がスパイだったのは薄々気付いていた様子で、酷く悩むこともあった
でも貴方が云ってくれたなら、少しは逃してやれるから
「前にも、君みたいな友人がいたんだ」




江戸川乱歩
「でもそのスパイって半ば脅しでしょ？」
何故貴方がスパイをしているのかの原因まで突き止めている
だから後は貴方が自白して探偵社に助けを乞うだけ
ただひたすら、貴方からの佳い返事を待つばかり
「君にはそんなところより、此処の方が合ってるよ」



芥川龍之介
「…何故だ」
頑なにその事実を受け止めない
貴方はちゃんとポートマフィアの部下だし、大切な友人だと信じて疑えない
でも貴方が何時になく真面目に話すのだから、その話は現実味を帯びた
「何故ッ…何故僕は大切な人を失わねばならなぬ…ッ！」



中原中也
「……ッハハ、そんな事にも気付けねェたァ幹部様も廃れてるな」
実際スパイなんていっぱいいる訳だし、派遣もよくされるんだから嘘だとは思えない
でも、心の中では今すぐ嘘だろうって笑い飛ばしたい
ねぇ、はやくドッキリかなにかだと宣言して
「…もう、やめてくれよ……」



森鴎外
「あぁ、知っているよ」
殺されるかと覚悟していた貴方
軽くそう返されて吃驚してしまう
そう云ってくれたのなら話は早いのだ
「君は、マフィアに興味はないかね？」



黒太宰
「ふーん。じゃあ今から君を殺せってこと？」
いつもと変わらない、冷たい瞳で貴方を見つめる彼
その手には拳銃が持たれている
真剣に向かい合う貴方と彼
そのままそこで二回銃声が鳴り響く
「矢張生きることに意味はなかったよ」



＿＿＿＿＿＿
黒太宰さんが分からない！！！

▽貴方が彼の異能力の名前を呟いていたら→←▽貴方が彼に恋の相談をしたら

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す