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淳太side





お見舞いの椅子に座ったまま意識を手放した照史を慌てて抱きとめて




部屋のソファーに寝かせるとちょっと苦しそうな顔してるし、やっぱり寝れてへんかったんやろな
 





照「望の…夢みてた」




照史が起きたのは早朝4時、そんな一言を言いながら起きあがった





淳「なんか言うてた?」

照「にいちゃん、にいちゃんって…笑ってた」







徐に望に近づいて、またいつもの愛おしそうな目で望を見て




望の頭を優しく撫でていく照史。






照「望、俺…かっこいいお兄ちゃんになれてるかな?
望のことはずっとずっと俺が守ったるし、どんな望でも受け入れるから
だから…早く目覚まして?」






また一筋の涙が照史の頬を伝う







照「もう3年、まだ3年。
ずっとこんなことばっかりしてんねん、この毎日が繰り返すだけ。
悲しみも悔しさも全然3年前と変わらん…変やんな?」






この3年、照史は望のトラウマにずっと囚われていた





そして今もきっとそう、あの頃を思い出せば震えてしまうし涙が出てしまう






誰のせいでもないのにずっと自分を責め続けて生きて来た
 




望が目を覚ます日まで、これは終わらない。






淳「もう一回言わせて、全部照史のせいやない」





終わることのない毎日を続けている照史に、少しでも楽になって欲しい





その一心で、俺は仕事で海外でもどこにいても飛んで帰る。





淳「辛い時、悔しくてたまらん時、俺に電話して?
絶対、照史の顔見に飛んで帰るから
ずっと照史の味方でおるから」






望を見つめたまま、静かに頷く照史は昨日までとは少し違うように思えた






照「ありがとう、心強いな」






少しはにかんだ顔を見て、照史の久しぶりの笑顔だと気づく







いつか傷だらけの照史と望が、笑って生きられる日が来ますようにと





俺はずっとずっと祈ってる。

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作者名:時生 | 作成日時:2022年8月21日 1時

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