虹がかかる空に＊4＊ (ページ23)

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照史side

熱は8度あるし、起き上がれたら吐いちゃうしでソファから立ち上がれへんのに

ずっと仕事行きたいって繰り返してて、精神的ダメージがやばいってことはみんなわかった

照「どこがしんどい？」

智「しんどないって…言うてるやん……」

照「わかった、ちょっと横になろ？」

智「ならんって…はぁはぁっ…仕事っ…」

座ってるのも、俺の支えがないと無理で

目の前にいる俺のことも見てへん、目の焦点も全くあってない。

ほんまに俺の言葉がなんにも伝わらんくらいには意固地になってる

濵「どうしよか…」

大「今日雑誌やし、写真だけ撮ったら神ちゃん満足せぇへんかな…」

淳「いや、帰すしかないやろ」

流「そうやなぁ…」

照「わかった、とりあえず伝える」

神ちゃん支えたままみんなにそう伝えて、神ちゃんにまた向き直る

照「神ちゃん、帰ろか？」

智「えっ…仕事はっ…俺できるっ…休まへんっ…」

照「神ちゃん、無理や。休まへんと治らんで？」

智「休まへんっ…俺…頑張るからっ…もっともっと…頑張ってやるからっ……」

照「もう、頑張らんでええねん」

智「なんで、そんなんっ…言うんっ…はぁはぁっ…」

照「神ちゃんは、頑張りすぎ。
もう、頑張らんでええねん」

智「なんでっ…なんでっ…」

照「絶対に体調崩さへん完璧な人間なんかおらんやろ？」

俺の声が届いたんか、ボロボロ涙を流す神ちゃん

その背中を、そっと撫でる。

いつでも完璧主義で、真面目すぎるくらいに真面目

理想が高くて、だから届かないとどんどん自分を責めてしまう

みんな、神ちゃんのこと大好きやから

心配やねんで。