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目が覚めると外は既に朝で、私は座椅子を枕にして横になっていた。
体の上にはどこからかタオルケットがかけられていて、たぶんとしみつがかけてくれたんだと思う。
そのとしみつは同じくタオルケットをかけて、ソファの上に横になっていた。
腕を組んで足を手すりにかけて眉間に少しシワが寄ってる。
目をつむっていても長くてたくさん生えてるまつげがよくわかった。





「まつげ長…」




顔をのぞき込むとうるさかったのか少し唸って顔を背けた。
後頭部に癖がついて少しはねていた。




「としみつ〜」




揺り起こしても起きないので、とりあえず朝ごはんを作ることにした。
昨日としみつが買ってきてくれた卵とベーコンを焼いてトーストに載せるだけだが、まあいいでしょう。
お湯を沸かしてコーヒーをいれるころに、ようやくとしみつはムクリと起き上がった。




「あ、おはよ。コーヒーのむ?」




「はよ。のむ…」




としみつの分のコーヒーをいれ、テーブルへ運ぶ。



「はい、どうぞ。」




「ありがと…」




「こちらこそ、昨日はありがと。ふとんかけてくれて。」



「あ、勝手に漁って使ったわ。あかね寝てるとは思わんかったからビビったわ。」




そう言って一口すする。




「砂糖ある?」




「あ、ごめん。自分がブラックだからって聞くの忘れてたわ。」




としみつに砂糖を渡すと彼はコーヒーに五杯も砂糖を入れた。




「甘くないの?」




「ばか、これがいいんだよ。」





そういって美味しそうに飲む姿が微笑ましい。
私が彼の前にベーコンエッグをのせたトーストを出すとうれしそうにお礼を言ってくれた。




「なんかさ、パズーとシータみたいじゃね?」




半分くらい食べたとこでとしみつがそう言った。




「じゃあドーラは?」




「ドーラはあやなんでしょ。」





としみつが真面目くさった顔で言うので、私は思わず笑ってしまった。

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ミキ(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます。ぼちぼちやっていこうと思います。初めてなので拙いところたくさんあると思いますし更新頻度もまちまちかと思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年8月10日 8時) (レス) id: ec159f3992 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 初コメ失礼します。としみつさん好きなので、こうして新しく作品が生まれることを嬉しく思います( ´艸`)ミキさんがテンポよく更新してくださるので、毎日この作品を読むことを楽しみに過ごしてます…元気の源です( ´ω` )続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年8月10日 3時) (レス) id: f85b939213 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - んさん» ありがとうございます。ぼちぼちやっていこうと思います。これからもよろしくお願いします。 (2017年8月7日 13時) (レス) id: ec159f3992 (このIDを非表示/違反報告)
- 頑張ってください! (2017年8月4日 9時) (レス) id: b16c47b63c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミキ | 作成日時:2017年7月29日 21時

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