11 ページ11
「飲み物ないからじゃんけんで負けた二人買いだしね。」
「え〜」
グズグズ言いながらもじゃんけんするとまさかの一発負けで私とりょうくんが買いだしになってしまった。
「まじかあ」
「ばかめんどくせえ」
暗くなった外は結構涼しくて、私たちは並んでコンビニに向かった。
りょうくんの脚が長いから歩幅を広く取らなきゃと思っていたけど、歩調を合わせてくれて全然急がなくてよかった。なんとなくだけどモテるんだろうなあって思う。
「あかねさあ、としくんとほんとになにもなかったん？」
「な、ないよっ！」
あまりに唐突な質問に思わず吹き出した。
実際何もなかったわけだし。
「ふーん。」
りょうくんはニヤニヤしたままで全然信じてないふうに頷いた。
「それ以前に普通に喧嘩しちゃったと思う…無理にコントローラー変えよって言ったからあれから全然目を合わせてくれないし」
「あー…としみつそういうの嫌がるからちょっとは怒ってるかもしれないけど、多分そうじゃないと思うよ」
りょうくんはもっとニヤニヤした。
そうこうしてるうちにコンビニについて、私たちはビールとコーラとオレンジジュースと少しのお菓子を買って帰路についた。
りょうくんはすごく自然に重い方の袋を持ってくれて、私が気にしないように軽い方の袋を渡してくれた。
「あれ？」
「としくんどしたの？」
あと一つ角を曲がったら家につくところで、街灯の下にスマホをいじって立ってるとしみつがみえた。
「いや、あかね危ないかなって思って…」
「や、俺いるから心配しんでもだいじょぶやん。」
歯切れの悪い返事をするとしみつにりょうくんは更に楽しそうな顔をして持っていた飲み物の袋を渡した。
「残りよろしく〜俺トイレ行きたいからさ！」
そういって走っていく。
「だいじょぶ？私持つよ。」
「だいじょぶ」
全然目を合わせてくれないけど、私が持っていたお菓子の袋もサッと奪うように持ってくれた。
「ありがと。」
不器用な優しさに思わず笑ってしまいながら、お礼を言うととしみつは照れた声で小さくうるせえといった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミキ(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます。ぼちぼちやっていこうと思います。初めてなので拙いところたくさんあると思いますし更新頻度もまちまちかと思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年8月10日 8時) (
レス) id: ec159f3992 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 初コメ失礼します。としみつさん好きなので、こうして新しく作品が生まれることを嬉しく思います( ´艸｀)ミキさんがテンポよく更新してくださるので、毎日この作品を読むことを楽しみに過ごしてます…元気の源です( ´ω` )続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年8月10日 3時) (レス) id: f85b939213 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - んさん» ありがとうございます。ぼちぼちやっていこうと思います。これからもよろしくお願いします。 (2017年8月7日 13時) (レス) id: ec159f3992 (このIDを非表示/違反報告)
ん - 頑張ってください！ (2017年8月4日 9時) (レス) id: b16c47b63c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミキ | 作成日時：2017年7月29日 21時
