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りのとしおりはまだ来てなくて
二人は電車に乗ってくるから待ち時間が少しある
耳に流れる音楽なんか全然頭に入ってこなくて
KEYTALKに会うことがだんだん不安に変わってくる
なんで不安なのかはわからない。
でも何かが不安なのは確か。
しおり「お待たせ〜」
りの「お金持ってきたァ〜?」
朝、おろしたてのお金を二人に渡す。
私が頑張って稼いだお金
しおり「はい、ありがと。」
りの「じゃあ、行きますか!」
呑気に歩き出すふたり
もうイライラどころではないよ
こんなふたりに対抗できない私にイライラする
もはや悲しい
ヴィレヴァンにはすぐについた
まだ朝の9時くらいなのにたくさん人が並んでいた
二人は列の後にそそくさと並ぶ
1時間かけてアルバムをゲットして
私も自分の分のアルバムを手に取る
イベント開始までには時間がまだまだある
しおり「12時か6時ってどんなけ時間がかかるんだよ」
りの「でも、その時間はずっとKEYTALKと一緒にいれるってことでしょお?」
ふたりの会話に入らうともせず
ただひたすらふたりのあとを歩く
二人の番号は結構前の方
イベントが始まってスグに握手出来るらしい
二人に振り回されてどんどん財布が軽くなっていく
あー、私のものなのに、、、
あっという間に時間はすぎた
しおり「もうそろそろ行くか」
りの「だね!」
楽しみぃ!とかキャーキャーあってる2人
私だって、楽しみ。
「今から会いに行くよ」
誰にも聞こえないくらい小さく
呟いてみた。
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作者名:まなか | 作成日時:2017年9月17日 23時