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いつの間にか寝てたのかな。


白と黒で統一された私の部屋に


明るく照らす太陽。


でも、この明るい光は好きじゃない。


夜と違って私を否定しているような気がする。


かと言って学校もあるわけで


家の外へは出なくてはダメなもので


朝の5時半というものの制服に着替える。


睡眠時間約2時間半。


夏の朝の涼しさは嫌い。


普通の人なら好きであろう。


私は冬が好きだ。


腕を隠すために長袖を着るのは暑い。


夏は教室で、あわよくば校内でひとりだけ


長袖だから。


リビングへ行くとお母さんがお弁当を作ってくれている。


母「ちょっと待っててね!」


お母さんの言葉の返信に戸惑い、


結局無視してしまう。


朝ごはんがいい香りを漂わせながら


ダイニングテーブルの上で待っている。


私がご飯を食べるのは、この朝だけ。


お弁当はあの子達に取られちゃう。


『私ぃ〜、親作ってくれなくてぇ〜、Aの弁当いつも可愛いじゃん?インスタ映えするじゃん?』


そうやって、、、都合のいいように、


私のものをとっていく。


私の存在ですら取っていく。


あぁ、だから学校は嫌い。


でも、将来のためにはいった方が、、、


あっという間に時間はすぎて


朝6時半。


少し遠い学校に行くには


この時間に出るのがベスト。


朝、学校でひとりの時間を味わえる。


リュックには結構沢山あつまったラバーバンドが付いている。


これは、私のお守りであり、味方であり、勇気である。


腕にはKEYTALKの黒と白のラバーバンド


長袖だしどうせ見えないんだけど


つけてると落ち着く。


制服のポケットに今日はあの整理券を忍ばせて


学校へ向かった。

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作者名:まなか | 作成日時:2017年9月17日 23時

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