ドコサヘキサエン酸は足りてますか？【音駒】

二日目 ページ6

二日目





2回戦、石川県 早流川工業との試合。
音駒はCコートに立っていた。





試合前、Aは必ず選手に伝えることあった。





「衛輔、今日もレシーブ頼むよ！


それと＿＿＿＿」





「鉄朗は、ブロックのとき＿＿＿＿＿


期待してる！」





「信行、今日も…大丈夫だね


それで＿＿＿＿＿」





「研磨は、＿＿＿＿＿


皆 強いから、沢山 頼りな」








「 信じて 」









選手ひとりひとりを見てアドバイスをし、モチベーションを上げること、それが毎試合 心がけるAの仕事だった。






そして最後に、皆に向けて Aは言う。









努力が報われるように


祈ってるから









それを聞いた選手達は、大きな背中を向けて コートの方へ歩いて行く。








＿＿＿＿＿ ＿ ＿ _ _





「皆、変わってないなぁ」



「その笑顔と、バレーに対する熱意だけは」









ベンチには、各選手の背番号と名前の刺繍が入っている ユニホーム型のお守りが置いてある。

これは、春高のためにAが新しく作ったものだった。









Aは、真っ直ぐ前を向いている選手達に小さな声でエールを送る。









“ 頑張れ ”









- Fin -

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