＿＿ ページ20
「阿部ちゃんがね、」
「え、はい？」
突然の”阿部さん”になんで？ と疑問を浮かべながら、隣に立つ長身の目黒さんを見上げる。
身長差がありすぎて首が疲れそう。
両手に持っていた荷物を片方に持ち変えると、ゴソゴソとポケットを漁って取り出したのは携帯。
「冬木さんによろしくねって、ほら」
「あ、」
目黒さんと阿部さんのメッセージのやり取りを見せてくれた。
「ね？」
「はは、あの……」
ちゃんと伝えたからねって、目黒さんは携帯をしまうともう一度荷物を両手に持って「なに？」と爽やかな笑顔を向けてくれる。
聞いてもいいのか迷うとこだけど、気になるし聞いてもいいよね。
だって向こうから来たようなものだし……
「阿部さんって、どんな方なんですかね？」
「どんなって……」と、空を見上げること数秒。
「あのまんま、優しい人だよ」
「………」
まんま優しい人と言われてしまうと、確かに優しいところはあるんだけど、阿部さんちょっと変わってるよね。
今日の私のスケジュールだって、なんで阿部さんは知ってるんだろって。
それに、あれだけ会う度に連絡先を交換しようとしたのに実際交換したらなんの音沙汰もないなんてさ。
目黒さんによろしくする前に、自分で伝えようとはならないのかなって……あれ、ちょっと待って。これじゃまるで、私が阿部さんのこと気にしてるみたいじゃないか。
「ふはっ、さっきから一人百面相してるけどどうしたの？ 阿部ちゃんとなんかあった？」
「あった、と言えばありましたし。ないと言えばないです」
「どっちだよ (笑)」
ふははは！って、目黒さん結構大笑いする人なんだ。笑うと幼くなって可愛い顔に見えて、こういうところにファンの人もキュンとするんだろうか。
「阿部ちゃんね、ちょっと行き過ぎるところあるみたいだけど、本当に優しくて良い人だよ。俺が困ってる時、阿部ちゃんに何度救われたか知れないからね」
「……そうなんですか」
メンバーの目黒さんが言うのならそうなのかも。私が深く考えすぎか。
もうすぐスタッフが居る場所が見えてくる所までくると、目黒さんは「はい」と二袋を同時に私に渡してきて、目黒さん本人はタレントさんの待機場所へと視線を向けた。
「重たいけど頑張れそ？」
「大丈夫です！ ここまでありがとうございました！」
「いいえ、じゃあこの後のロケもお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
お互いにペコッと会釈して別れた。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！刺さってくれて良かったです😆ちょっと独特なので大丈夫かなぁって思うとこもありますが楽しんでほしいですね😊多分終わる予定です！代理もですか！それはありがとうございます😌頑張ります😆 (2022年10月25日 7時) (
レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは(*^^*)このお話が私の中で1番刺さってます！！好きすぎます！！！次で終わりなんですね(´；ω；｀)代理の方もめちゃくちゃ楽しく読ませて頂いてるので、これからも楽しみにしています(*^_^*) (2022年10月24日 18時) (レス) @page50 id: b572eb741e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Sionさん» ありがとうございます😊 気になってもらえるように終わらせました😌 移行まで暫くお待ちください！ (2022年10月24日 17時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
Sion(プロフ) - すごいドキドキでの移行！！続き楽しみです❤❤ (2022年10月24日 16時) (レス) @page50 id: 910c73b32d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - レリリさん» コメントありがとうございます！嬉しいです😆 ここから盛り上げていけたらいいなぁって思いで書いております😌 (2022年10月19日 9時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月26日 10時
