妖－AYAKASHI EP.1 (ページ31)

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騎馬戦ページ31

『…重い…。』

「我慢くらいしろ。直ぐ片付けてやる。」

ぷぷーとヤローは笑った。

「いやいや！？無理でしょ！？そんなので僕に勝てると思う！？」

「…突っ込めェ！！！」

爆寨くんの合図でヤローに向けて突進。

「え。」

騎馬は意図も簡単に崩れた。

「…うそ…だろ…っ！？」

ヤローは驚いた顔をして、そのまま地面に倒れた。

「ハチマキは取れねェけど、騎手落とせば失格だもんなァ？」

ヤローの騎馬が崩れた後、ヤローと同じチームだった人たちは何だ何だと状況を理解していない様子だった。…試合中もどこかボンヤリとした目をしていたから、記憶がないのかとしれない。

《…きょ、去年優勝した騎馬を見事倒した１年！！…落下した騎馬はポイントは取り消しとなります！！》

勝てたんだ、最低なヤローを凝らしめることができた。

「…女に負けるなんて、こんなの屈辱だ。」

ボソリとヤローは何か言ったがよく聞こえなかった。