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結局いい案は思いつかないまま、今週も土曜日がやってきた。

いつも同時刻に、チャイムが鳴る。

「入ってー」

モニターを確認しそう呼びかけると、トントンが「まーたこんなに散らかして」と本物のオカンみたいなことを言うので笑ってしまった。

まずは服を全て洗濯機にぶち込み、洗っている間に片付けをして掃除機もかける。

効率良く家事をこなしていく様子から、相当仕事もできるであろうことが伺える。

実際、コネシマに、グルッぺンのお目付け役みたいな立ち位置にいる苦労人呼ばわりされていたし。

大方終わったようなので、トントンにお茶とちょっと高級な和菓子を出す。

「A、そういう気遣いできたんや・・・!頂くわ」

「ねぇ失礼じゃない?」

「うまい」

私の言うことなんて聞いちゃいない。

「あとさ、何回も言ってるけど、いつも私の代わりに家事してくれてありがとう。少しだけなんだけど、お礼をしようと思って」

トントンがポカンと口を開けた。

私はゴソゴソ準備していたものをまさぐる。

「はい」

「・・・」

茶封筒を手渡すと、トントンは無言で受け取った。

彼が封を切り、お札の存在を確認したようだ。

そう、お礼と言っても一番実用的なのってこれかな、と思いお金にしたのだ。額はざっと5万円。

トントンはお札を指で挟んだまま、僅かに目を見開き・・・直後、傷付いたような表情をした。

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甘宮(プロフ) - 明日花さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです〜!頑張ります! (2022年11月28日 20時) (レス) id: 7aa9b04f20 (このIDを非表示/違反報告)
明日花(プロフ) - めっちゃタイプな小説見つけた!投稿無理のないように頑張ってください!応援します! (2022年11月23日 12時) (レス) @page5 id: 2d37ba73d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘宮 | 作成日時:2022年11月19日 16時

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