epilogue ページ26
「・・・え?」
間の抜けた声が上から聞こえて、なんだかおかしかった。
「ショッピくん全然迷惑じゃなかったよ。小学校入ってから関わり無くなっちゃって、寂しかった。最近やっと話せるようになったのに気まずいし」
ちらりと盗み見たショッピくんの顔は真っ赤だった。意外で視線を上げると、ショッピくんは照れたように目を逸らした。
「迷惑じゃなかったし、無理矢理でもなかったよって言いたかっただけ」
今度こそ話は終わりだろう、と踵を返す。
「俺も、小学校入学してからAと話さなくなって焦ってた。中学に入っても、高校に入っても変わらなかったじゃないすか。・・・だから気を引きたくて彼女作ったりしたのに無駄でしたし。話しかけても、チーノに奪われるし」
「うん」
「俺も今でも、Aが好きや」
私はショッピくんへ向き直った。今の私、きっと酷い顔をしている。
真っ赤なショッピくんが、すごく愛おしかった。
「こんな俺で良ければ、付き合ってくれませんか」
「・・・ぜひ」
ショッピくんの胸に飛び込んだ。
「A絶対チーノ好きやと思ってた」
「ううん。私はずっとショッピくんが好きだったよ。・・・避けててごめんね」
「それはお互い様や」
結婚の約束なんて、もう必要なかった。
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←.
601人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まかろん - Q広島焼き? うちの県の名物や〜!(てかうちの県のやつwww) (2023年3月25日 23時) (レス) @page20 id: 0b9bf29afb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘宮 | 作成日時:2022年8月22日 22時