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人気のないお祭りの外れまで連れてこられて、やっと顔の熱も冷めた。
「A、ショッピのこと好きやろ」
唐突に言われて、また顔に熱が集まる。
「えっ、いや、まさか・・・そんなわけ」
しどろもどろに誤魔化そうとするが、チーノくんの真っ直ぐな視線に緊張して上手く言葉がまとまらない。
「見てたら分かるんよ。ショッピと話す時だけ、雰囲気違うんやもん」
なんて言えばいいのか分からない。
暫くの間黙っていると、チーノくんが口を開いた。
「・・・俺にせぇへん?」
何言ってるの、と呟くと、そのまま抱き寄せられた。
「俺にしとき。ショッピなんかやめて、俺にしよ」
チーノくんに抱き締められると安心して、心が落ち着いた。
どのくらい、そうしていただろうか。
「・・・気持ちがないまま、付き合えない。ごめんね」
「そっか」
チーノくんは私から離れた。
「もうお開きにしよか」
「・・・そうだね」
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まかろん - Q広島焼き? うちの県の名物や〜!(てかうちの県のやつwww) (2023年3月25日 23時) (レス) @page20 id: 0b9bf29afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘宮 | 作成日時:2022年8月22日 22時