Re:疲れてしまったあなたへ《赤》

(^ワ^=)【リクエスト】 ページ25

〆．



「ふーん、緑川がなぁ。あ、ミドリちゃんって緑川ミドリのことやんな？」



「そうだよ」



ミドリちゃんが私を避けていること、悪口を言っているらしいことを言った。



「実際にAが聞いた訳やないから嘘かもしれんけど、やからって確かめてほんまやったらつらいよな？」



「当たり前」



「んんー……まあ、これは別に緑川を擁護するわけやないけど、ない話ではないねん。それ」



「え？」



「急激に人との距離が近くなるとな、しんどくなる時が来んねん。今までは一人でとか、他の子としてたことを、その子とするようになるやん？



それがなんか、ちょっと心の負担になったりすんねん。そういう人もおんねんなー。仲良いから相手はこっちに来るし、でも自分には自分のやり方があるし」


重岡は悩ましげに頭をかく。



「なんちゅーか、まあ反抗期みたいになんのよ。何が起きてもイライラすんねん。親の干渉とか先生の指導とかあかんやん？反抗期には。



今回の場合、その親の干渉はAの声掛けになるんや。Aは全く悪くないで？でも、イライラするを通り越して嫌いや〜って思ってまうこともあんねん」



「私にはわかんない……」



「Aはええ子やからちゃう？まあ……イライラしてまうとかは好きでそうなってるわけやないし、その点はあっちも非はないんよ。理解してあげてほしい。そういうやつ、結構おるから。な？



やからって悪口言うんはあかん思うけどさ、吐き出してもたんやろな。でもまじでAはなーんも！1ミリも悪くない！やから大きい気持ちで、緑川の気持ちが落ち着くん待ってあげたらええと思う」



「うん……」



「人との距離感って難しいねん。やから一度元の距離になって、頭冷やしたら、前よりずーっと仲良くなってんで。これマジな話な？」



「………わかった。信じるからね？その言葉」



「おう！自信あるから全然ええで？」



謎のドヤ顔。



重岡に相談して良かった、と心から思った。



〆．

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