Re:疲れてしまったあなたへ《赤》

(^ワ^=)【リクエスト＆俺side】 ページ17

〆．



病は気から、という言葉がある。



もちろん彼女の体が弱いのも、今体調を崩してしまっているのも、気持ちだけの問題ではないと思うけど。



きっとAちゃんに必要なんは、居場所。



学校にも居場所があるってちゃんと伝えたい。安心してほしい。



みんな待ってるから、って。



確かにクラスの中でグループできてるし、ちょっとこいつとこいつは馬が合わんな、とかもあるけど。



基本的にみんなええやつで、きっと誰かしらにはAちゃんも心許せるやろ。



「無理せぇとは言わんけど、Aちゃんとお互い制服姿で会えるん楽しみにしてるわ」



「えへへ、ありがとう」



「ま、Aちゃんが来おへんなら俺が来るけどな！通うわ、ポイントカード作ろか」



「ふふ、いいかも」



Aちゃんめっちゃええ子やん、よく笑うし。



これはすぐみんな好きになるな。



あー、ジェラシージェラシー。



もしかしたら、Aちゃんが久々に登校してももはや馴染みすぎてみんな特別話しかけへん可能性もある。



てか、あいつら地味に人見知りやから、お互い緊張しまくって会話できひんのでは……！？これはどっちかの勇気もしくは仲介人が必要やな！



「元気になって学校来たら、多分わからんことよぉけある思うからさ、小さいことでも聞きまくり？みんな頼られたら嬉しいから」



「うん、」



「もちろん俺もな？挨拶だけでもええから！返してな！」



「うん、」



さっきより顔色良さそう。



「教室に入りにくいなら、俺が一緒に入ったるわ、待ち合わせしよ。それは先生に頼ってもええやろし」



でもなるべく俺がええな〜。



「ほんとに、ありがとう。学校楽しみになった」



「お、まじまじ？よし、じゃあこれ渡しとこ」



俺が授業時間に落書きした鳥の絵。



「お守りだ」



「せやで！大丈夫やからな、みんなAちゃんのことちゃーんと同じクラスの仲間やと思ってるし！」



「わかった。元気になったら絶対行く」



「待ってるで！」



約束の指切りげんまん。



はあ、誰がAちゃんのお見舞いに行くかじゃんけんで勝って良かった。



〆．

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