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第9章  《契約成立》 ページ10

「ねぇ、君たちこんな所で何してるんだ?」


 少し話し方が脅迫のようになってしまったが、彼女達は気にしてないようだから気にしなくて良いだろう。


「えっ?あっ!な、なんだ?」


 魔女服を着ている子が返事をした、小さい子は少し物珍しそうな顔で俺を見てくる。


「こんな所で何してるんだ?こんな時間に危ないだろう」


 人の事は言えないが俺は用事があったんだからしかたない・・・うん


 返事をしてくれた少女の顔は何にか迷っているような表情だったが、幼い少女を見て振り返った顔は真剣そのものだった。


「・・・・1つ頼みがあるんだがいいか?」

「内容次第だ」

「・・・・私達をお前の家に泊まらせて・・・いや、住まわせてくれないか?」


 予想どうりの返答だった。俺だって馬鹿じゃない、初対面の人間を家に泊まらせるのは可笑しい事だと分かっている。が、ただ好奇心のために知らない他人と会話するほど馬鹿でもない。
わざわざ話を聞いてから話しかけたのだ、勿論 返答は、


「いいよ、理由は帰りながらでいいからついてきて 。」

「・・・・あぁ、・・・・て、え?良いのか!?その · · · 私達初対面だし · · · 」


 良いと言えば今度は本当に良いのかと問いただす魔女服少女、何が言いたいのだろうか?


「良いよ、好きにしてもらって構わない、何なら俺を追い出してもらっても構わない。」

「いや、そんな事しないが・・・ ありがとう、本当に助かる。」


 俺はこの時、本気で言った通りの事を思っていた。そう、『この時』は · · · 。



・・。。・・。。・・。。・・。。・・。。・・。。・・。。・・。。・・。。・・。


少し時を遡って魔理沙&フランside




「そういえばフラン、こっちの世界じゃあお前も人間って事にしてくれないか?」

「いいけど、なんで?」

「やっぱり普通の人間は相手が吸血鬼だって知ると身構えたり驚いたりしてしまうと
 思うんだ。」

「成る程!流石魔理沙!分かったそうしとくね」

「羽はなんとかなるか?」

「任せて!」


 そう言うとフランの羽は徐々に蝙蝠となってバラバラになり、夜空に消えていった。


「大丈夫か?どっか行っちまったけど・・・」

「大丈夫!何時でも戻せるから!」

「じゃあ私達について聞かれたら何て答えるか考えとかないとな・・・」

第10章  《偽りの紹介》→←第8章  《出会いは静寂の夜で》


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阿須波(プロフ) - レモンジュースさん» ありがとうございます! (2016年7月10日 10時) (レス) id: b541fa0e49 (このIDを非表示/違反報告)
レモンジュース(プロフ) - お久しぶりの更新お疲れ様です!これからも応援しています! (2016年7月10日 9時) (レス) id: 4996d74159 (このIDを非表示/違反報告)
yui - コメントこないから心配したけど新しいの更新してたから大丈夫かな? (2016年7月9日 17時) (レス) id: 1f1a00f83d (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - ミンさん» ありがとうございます! (2016年5月8日 19時) (レス) id: c2a2852553 (このIDを非表示/違反報告)
ミン - 続き楽しみです! (2016年5月8日 17時) (レス) id: 7df5f2c691 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:阿須波 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年3月31日 3時

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