【東方Project】 八色に輝く吸血鬼の現代記

第11章　　《危機一髪》 ページ12

「・・・・その事なんだけどな・・・・」

「(・・・？)」


　どうしたのだろうか、いきなり黙ってしまった。言えないような事なのだろうか？だとしら・・・


「・・・」

「・・・魔理沙」

「！・・・な、なんだ・・・？」

「言えないような事なのか？」

「あまり言いたくは・・・・」

「「・・・・」」


　二人が沈黙する。極限まで発言しにくくなったこの状況を変えようと先に口を動かしたのは除苦の方だった。


「・・・なら言わなくてもいい」

「え？」

「言っただろう、俺は何をされてもかまわない。だから特に住まわせる理由もいらない、好きにして
　もらって構わない。」

「悪い、いつか必ず説明するから・・・」

「・・・そんな事よりフランが退屈してるぞ」

「え？・・あ！すまないフラン、忘れてたわけじゃあじゃないんだ!」(__)

「へ?あ、全然大丈夫大丈夫！」(^_^;) (魔理沙の会話術に聞き入ってた・・・・)


〜数分後〜


「着いたぞ」

「おぉ〜」

「わぁ〜」(０▽０)ｷﾗｷﾗ


　二人の見た建物は運動場と同じ位の大きさの庭のついた和風の家だった。


「また随分と立派な家だな」

「見た事がない感じの建物・・・・！」ｷﾗｷﾗ


　フランは初めて見る和風建築に興味津々だった。


「此処なんだがいいか?」

「勿論だぜ!」

「それは良かった。じゃあ飯を作るからついてきてくれ」


　そういってフラン達が案内された部屋はふすまを隔てて庭があり、夜空には輝く星が二人を祝福するかのように輝いていた。


　フランにとっては見るもの全てが初めて見るものでこの部屋に来るまで常にキョロキョロと周りを観察していた。

「(ふぅ・・・一時はどうなるかと思ったがなんとかなって良かった・・・でも心配なこ
とが・・・こんな事考えてたら駄目だな！せっかく何だから今は楽しまないと！)」

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