忍術学園５年生には姫様がいます (ページ9)

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オリエンテーション５ページ9

三郎「A無事か！？」

『…っ掠り傷だ』ｸﾞｯ

吹き飛んできたAを三郎が受け止めると彼女は薙刀を杖代わりにしてゆっくりと立ち上がった。

三郎「無理するな」

『ありがとう』

下級生「(鉢屋先輩が優しいだと！？)」

４年生「(桜ノ宮先輩が彼処までなるなんて)」

薙刀を杖代わりにしても中々立てなかったAを三郎が肩を貸すと下級生は驚き４年生は呆然としていたのだった。

敵「…ほう？
そんな成りになりながらでもまだ立つか(笑)」

敵「先に吹き飛ばした奴等はそこの緑以外立てやしねぇか(笑)」

全員『「…」』

小平太「４年生！
ここは危険だ！今すぐ下級生を連れて戻れ！」

滝夜叉丸「七松先輩！？」

文次郎「留三郎や桜ノ宮がここまでなるくらいだ！急げ！」

三木衛門「潮江先輩！」

６年生「早く行け！」

６年生達から怒られた４年生から下の学年は心配しながらでも学園の方に向かいだした。

ガサッ！

４年達「！？」

敵「お前等も逃がす訳にはいかないなぁ(笑)」

下級生「うわあぁ！」

４年達「(しまった！)」

下級生がいた背後の木から気配を消していた敵が現れると４年生達が咄嗟に下級生を庇う様に立つが…

ダンッ！

敵「おあっ…！」

後輩達「…えっ？」

ザアァ…

中々痛みが来ないのと敵が出したであろう苦しむ声に目を開くと…

『…』

縛っていた髪ヒモが切れ長い髪が風によって靡かせているAの姿があった。